商店街を歩いて行くとほどなく商店が途切れて住宅街になる。異なる要素が混然となっているちょっと不思議な雰囲気の街。こんなところにお店があるのかなあという気持ちになったころに、カレー屋の看板が。。
階段を下りるとカフェ風の入り口が。南国な感じ。ところがお店の中に入るとまた雰囲気が変わり東南アジアのカフェ風の店内。ちょっと不安になるが、とりあえずメニューを見てみると、これが意外と面白そう。
ランチはディナーよりはカレーの種類が少ないが、その中からビーフを使った比較的スタンダードなカレーを注文。ついでに３分の１サイズの野菜カレーとスープがついたセット。相方のセットはサラダとデザートにした。
まずは野菜のカレー。これがジューシーで味の構成が複雑でなかなか良い感じ。スパイス、そして後からほど良い辛さも感じてくる。前菜的にちょこっと出すのはもったいない品。
バンコクにある（何故かインド料理が名物の）ホテルのレストランで食べた味と似ている。ここももちろんインド風ではあるのだが、完全なインドカレーというよりは欧風テイストの少しばかり高級なカレーを目指しているのだろう。
ビーフのカレーはこれまた全く別の味。カレーによって味の方向性も違い、他のカレーはどうなのだろうかという興味がわいてくる。
スパイスも効いているが、これもインドカレーというよりは欧風カレーに近い。ただインドかどうかということはこの際どうでもよくて、素直に美味しさに顔がほころんでくる。そして、食べ終える頃にはじわっと汗がにじんでくる。
サラダやデザートも手抜きのない味。サイドメニューはいい加減なところも多い中、お店の姿勢がわかる品。すっきりとした味の水出しアイスコーヒーもしかり。
ランチではお店のすべてを理解したとは言えず、ここはあらためてディナーで訪れて、豊富なメニューの中から楽しみたいと思う。
