世界最大の露天風呂 ブルーラグーンでオーロラを見る(アイスランド旅行2018 その46)

アイスランド最終日は世界最大の露天風呂とも言われるブルーラグーンへ。ブルーラグーンは近くにあるスヴァルスエインギ地熱発電所で排出される熱水を利用したものです。ですので日本で言うところのいわゆる天然温泉ではありません。日本でも規模は違いますが岩手県の松川温泉に日本最初に営業利用した地熱発電所があり東八幡平温泉で利用されています(松川温泉自体は自家源泉を持っているため発電所の熱水は使っていません)。
国内の地熱発電は十数か所、それも小規模なものにとどまっており、本当なら地熱発電のポテンシャルはあるのですが源泉枯渇の恐れなど温泉地との調整が難しい上に、国立公園や国定公園内に建設が必要な場合が多く普及が進んでいません。ただ地熱発電プラント自体は富士電機や東芝などの日本企業が世界の7割のシェアを占めているそうです。
話を戻してブルーラグーンの入場料は年々値上げされており、しかも予約の人数や時間帯によって料金が可変します(航空券のダイナミックパッケージと同じ仕組みです)。一番安いのはクローズの1時間前ですが、システムや各設備の場所を理解するだけでも時間がかかるので初回にはおすすめしません。人気があるのでオンシーズンは予定が決まったら早めに予約しないと料金が跳ね上がる(一番安いコンフォートでも100ユーロ近くかかることも)だけでなく希望の時間に予約できない可能性も高いです。
ブルーラグーンはケフラヴィーク国際空港から近い場所にあり、空港とレイキャビク市内からそれぞれ直通バスが走っています。ですので例えば旅の最後にレイキャビクからブルーラグーンに行って、そこから空港へという使い方も一応できます。大きな荷物は預かってもらえる場所もあります(有料)。私たちはこの日レイキャビクのホテルに泊まっていましたので荷物はホテルに置いてレンタカーでブルーラグーンまで往復しました。
チケットプランは以下の通り
コンフォート:通常約70ユーロ台~(最終時間のみ48ユーロ) 入場料、タオル、ドリンク1杯
プレミアム:約100ユーロ~、上記に加えてフェイスマスク、バスローブ、スリッパ、レストランを利用した場合ウェルカムスパークリングワイン
ラグジュアリー:上記2つに加え、スパプロダクトのセット、専用ロッカールーム、エクスクルーシブラウンジ利用
日帰りでスパマッサージのプログラムもありますが最低500ユーロ程度からです。
ホテルもあります。
スタンダードなシリカホテルと、ラグジュアリーなリトリートホテルがあるのですが、シリカホテルでも最低700ユーロぐらいから、リトリートホテルのほうが1500ユーロぐらいからとホテルの設備の割には異常に高く感じ利用しませんでした。ただ今になって思えばあそこまで混雑していて阿鼻叫喚なことを考えるとホテルを利用しても良かったかもしれません。ホテル専用の露天風呂ももちろんありますし。但しスタンダードなほうで25平米くらいの部屋にもかかわらずアマンリゾート並みの価格ではありますが。
さて、駐車場に車を停めブルーラグーンの入口へ。溶岩台地のアプローチは夜なので真っ暗でまったく様子がわかりません。初回は昼に来たほうが景色も楽しめていいと思います。写真映えもしませんし。

館内に入ると想像以上に近代的な設備で、規模も大きいです。

スパプロダクトのショップもあります(高いです)。

予約時間ごとに列が決まっており入場開始時間はかなり厳格に管理されます。ゲートでICのリストバンドを支給されますのでそれで改札を通ってエリア内へ。ただ導線が結構わかりづらくロッカールームも広いしなかなか空いていないので正直迷いました。
ロッカーは扉を閉めると近くの表示板に番号が出ますのでそこにリストバンドを当てると鍵がかかります。これが良く分からずバタバタしていたら近くの白人が教えてくれました。しかも待ち合わせ場所の打ち合わせがあいまいだったため妻と会うのに時間を要してしまい時間をロスしてしまいました。温浴施設は国内海外問わず意外とどこでも初回でスムーズに利用するのは難しいですね。
ブルーラグーンは水着着用での利用となります。
ようやくお風呂にありつけます。ドリンクが1杯ついているので定価が一番高い(笑)ブルーベリーのスキール(ヨーグルトのようなアイスランド特有のもの)のスムージーをチョイスしました(約1100円位)。

真っ暗で面白くない写真ばかりですみません・・・。広大なブルーラグーン、夜だとどこまであるのかよくわかりません。こちらのお湯は900万リットルがわずか40時間で入れ替わるそうです。

ただ夜に来て良いこともありました。入浴中も空がなんとなくゆらゆらしていて「もしかしてオーロラ」と思っていたのですが、施設のライトもありイマイチはっきりとしませんでした。
施設内の少し暗いところに移動してあらためて空を見るとやはりオーロラです! 天気の悪い東部にいる時にレイキャビク周辺で出ていたのは知っていたのですがタイミングが合わず諦めかけていたのですが、まさかここで見れるとは思いませんでした。
ミラーレスのカメラはホテルに置いてきてしまったのが残念ですがスマートフォンのカメラでも何とか撮れました。

オーロラはブルーラグーンを出てレイキャビクに帰る道路をクルマで走っているときにも車内からも良はっきり見えましたよ。