ドーハの重要な見どころのひとつ、イスラム美術博物館。ご覧のような大きな規模なのですが、ここに展示されているのが王族の個人的なコレクションというのですからまた驚きです。
アプローチも美しいですね。
海岸からの遠景。海の向こうに見える高層ビル群は「ザ・パール」です。
博物館側から街を見渡すとこんな感じ。こちらの博物館は海に突き出た人工島にあるのです。
建築はルーブル美術館のあのガラスのピラミッドも手掛けている中国系アメリカ人のイオ・ミン・ペイ。幾何学的な外観は現代的で面の組み合わせによって複雑な陰影をもたらしながらも、イスラムのモスク建築のような伝統も感じさせるものです。
美しい外観を見るだけでも一軒の価値がありますが、建物の中も素晴らしいものです。現代的な建築とイスラムの融合、それが突拍子もない感じではなくいかにもよく馴染んでいて違和感がありません。
海側は一面ガラスになっていて、その間を渡る空中回廊があります。一番上の階に見えるのはレストランです。
ここを歩くと高所恐怖症の人はちょっと足がすくむかも。
階下に見えるのはセルフ形式のカフェ。
一方で上を見上げるとこれまた美しい模様が。
内部の展示物は時代ごとに分類されていますが、周辺エリアのみならずかなり広範囲に及ぶイスラム関連の品々が展示されています。おそらくは貴重なものもあるとは思うのですが、広範囲に及ぶことで逆に見る側としてはテーマが少しぼやけてしまうところはあるように思いました。
写真撮影はほとんどのエリアで自由です。多くの写真を撮りましたがブログ上にたくさん載せるのはひかえます。実際に見に行ってほしいと思いますので。ちなみにこれだけの規模でありながら入館は無料です。
インスタレーション的な展示も。
1階は絨毯を中心としたものでしたが、これは常設ではなく企画展でしょうか。
屋外も贅沢にスペースが使われています。噴水のある広場からは先ほどのザ・パールも見えます。後で気づきましたがここからの風景はカタール航空の機内の壁にも飾られていました。
次回ドーハに来ることがあれば向こう岸にも行ってみたいですね。
館内にはミュージアムショップもあります。
イスラム美術博物館、とても見応えのある施設でした。
近くにはイスラム文化センターという観光やイスラム文化を紹介する建物も。こちらは何やら工事をしており臨時でクローズしている感じでした。もしかしたらオープンはしていたのかな?