【別荘 セカンドハウス購入 その4】那須の別荘地 購入のポイント つづき 那須の各別荘地の特徴

前回(もうかなり前ですが)は別荘購入時のポイントや注意点をお伝えしましたが、今回はその続きです。前回の記事についてはこちらをご覧ください。

今回は例年より寒いといわれるこの冬の状況と、主要な別荘地のご紹介をお伝えします。このシリーズ、今後も思いつきで時々更新していきます。

<2022年冬のトピック>

2021年末から2022年にかけての冬は全国的に厳しい寒さでしたが、那須も同様でした。

標高の高い別荘地では氷点下10度を下回ることも一度や二度ではなかったと聞きます。昨年までは大丈夫と思っていた家でも水抜きが甘く水道管破裂や凍結で水道が使えない事態も多く発生したようです。しかもコロナ禍の供給不足で給湯器や洗浄機能付きトイレが壊れようものなら最悪数か月取り換えができない事態にもなっています。私たちは幸いにして少し早いギリギリのタイミングでリフォーム工事に取り掛かれたのでおおむね予定通りの期日と予算で工事を終えることができました。

また積雪も例年より多いです。普段なら別荘地があるエリアでまとまった雪が積もっても1週間~10日以内で消えることが多かったのですが、この冬は標高の高めな別荘地では昨年末から敷地内には雪が積もったままになっています。また別荘地によっては除雪がされておらず自分の敷地に入れないとか、入れても車高の高い四輪駆動車がやっとだったりという状態が続いたそうです。大手の会社が手掛けて管理をしている別荘地は管理会社で除雪車を所有しているので大丈夫ですが、そうでないところは厳しかったようですね。購入後に冬も来る予定のある人は除雪体制はしっかり確認しておく必要があります。

<主要別荘地別のおおまかな特徴のご紹介>

今回は那須の別荘地の中でも比較的知名度が高い別荘地について簡単に印象をご紹介します。

住んでいる方もいると思いますのでここでは批判めいた内容は極力ひかえて客観的な内容の記述のみのとどめたいと思います。ですので私の記述を鵜吞みにせず実際の検討時には自身の目で確認をお願いします。

東急那須リゾート別荘地「THE Hills」

標高500~650m程度 区画数243 町営水道 個別浄化槽 管理会社(東急リゾーツ&ステイ)附帯施設(管理センター 別荘オーナー専用温泉露天風呂 東急ハーヴェストクラブ及びレストラン等のホテル内各施設 那須国際カントリークラブ )

那須の別荘地の中でもステイタス性については個人的には一番ではないかと感じます。他別荘地と比較して極端に土地代や管理費用が高い(もちろんある程度高いですが)というわけではないのですが、建っている住宅は高級な造りのものが多く、また別荘利用というよりは定住者が多い印象です。それゆえにある程度の近所付き合いもありそうです。別荘地内はきれいに整備され、また各戸の庭もよく手入れされています。自然のままにほったらかされている所が多い那須の別荘地の中では珍しく美しい街並みが広がっており、海外の保養地や高級住宅地のようです。

藤和那須ハイランド別荘地

標高500~1000m程度 区画数約5000 建築済みは1000程度 那須ハイランド上水道 単独浄化槽 合併浄化槽 管理会社(東和那須リゾート) 附帯施設(管理センター テニスコート サッカー場 コテージ 温泉施設 レストラン ショップ 遊園地 別荘地各エリアから那須塩原駅へのシャトルバス送迎) サービス(有料で各種点検や水抜き・水出し、下草刈りや簡易清掃などを管理センターで受付)

那須エリア最大の別荘地で同じ経営母体の那須ハイランド遊園地があります。元々はゼネコンのフジタ系列の藤和不動産が開発した別荘地ですが今はフジタからも後に藤和不動産の売却先だった三菱地所レジデンスとも別経営です。別荘地内に温泉・テニスコート・レストラン等の施設が併設されておりファミリーには利用しやすいです。エリアが広いため利用目的(永住、別荘、店舗、貸別荘)により様々なニーズに対応できます。管理体制もしっかりしています。別荘地全体のまとまりはそれほどないため、近所付き合い等はあまりありません。平坦な区画がある一方で標高が高い区画は夏は涼しいものの冬はかなり厳しい気候となります。那須塩原駅からのシャトルバスがあるのはとても便利。

ロイヤルバレー別荘地

標高500m程度 区画数約1100 建築済みは400程度 独自水道 合併浄化槽 管理会社(那須高原ロイヤルバレーオーナーズユニオンによる完全自主管理) 附帯施設(管理センター)

那須高原のリゾートエリアの中心部に位置しており交通の便も良い地域です。別荘地自体の設備は管理センター以外はありませんが近くにはホテルエピナール那須がありショップやレストランが充実しています。また主要道路に近い区画であれば路線バスの利用も可能です。冬でも雪は比較的少ない一方で夏の日中はエアコンなしでは厳しい日もあります。管理は自主管理になっています。

守子の郷別荘地

標高は550m程度 区画数約890 町営水道 汚水:簡易水洗 雑排水:浸透桝 管理会社(東豊開発) 附帯施設(管理センター)

那須街道に隣接した別荘地のため徒歩で路線バスの停留所を使うことができます。地形も平坦で冬も根雪になることはあまりありません。夏はロイヤルバレーと同様、日中はエアコンがないと厳しい時期もありそうです。別荘地の中にはショップやレストランはないため近隣のスーパーやコンビニ、レストランを利用する必要があります。定住者も多い別荘地です。

相鉄の那須別荘地

標高550~800m 区画数約2700 町営水道 合併浄化槽(一部エリアは汚水処理施設あり) 管理会社(相鉄不動産) 附帯施設(管理センター コテージ 温泉 レストラン テニスコート 散策路 別荘地各エリアから黒磯駅までのシャトルバス) サービス(有料で各種点検や水抜き・水出し、下草刈りや簡易清掃などを管理センターで受付)

相模鉄道系列の相鉄不動産が開発した那須の中でも比較的古くからある別荘地で標高が低めで平坦な場所から標高が高めの場所まで様々なエリアから選択が可能です。標高が低いエリアは定住者が多いです。那須の御用邸や平成の森にも隣接しており自然が豊かです。黒磯駅と那須のイオンタウンまでのシャトルバスが運行されています。

那須バケイションランド別荘地

標高540~630m 区画数約3200 建築済み800程度 那須バケイションランド専用水道 合併浄化槽 管理会社(那須別荘サービス バケイションランド管理協力自治会) 附帯施設(管理センター 関連警備会社 散策路 公園) サービス(下草刈りや側溝清掃など)

バケイションランドはもともとは大京が1960年代に開発した別荘地で、那須の高原エリアでは藤和那須ハイランドに次いで区画数が多いと思われる別荘地です(他にあるかもですが私が知っている限りでは)。メインストリートの八重桜並木がきれいです。相鉄の那須とは隣接していますが別荘地内から行き来はできません。こちらは定住者よりも圧倒的に別荘利用者が多いイメージです。大きな別荘地にもかかわらず入口が1か所しかなく、しかもその場所に管理事務所と関連警備会社のオフィスがあるため外部からの侵入者を監視しやすい構造になっています。区画が多い割には利用されている率も高くシーズン中は活気があり、別荘地らしい別荘地と言えます。

その他

その他に大手の会社が手掛けている別荘ととしては東京建物(東建)の那須東建上の原高原(ホテル、レストラン、テニスコート等がある標高700mの別荘地)や、那須湯本に近いエリアにある東武鉄道の別荘地(小規模ですが各区画はかなりきれいに整備されています)等がありますが現地を見たことはあるものの私自身がこの2つについてあまり情報を持っていません。

<購入の際、別荘地と不動産業者で注意すること>

  • 別荘地は必ず現地で確認を(確認のポイントは前回のブログを参照ください)
  • 新しい入居者には高額の各種加入金を科す別荘地があります
  • コミュニティーができすぎている別荘地は自分に合うかどうかの判断を
  • 管理や各種維持整備の金額は必ず事前に確認を
  • その地域の土地勘がない人、地域の人とのつながりがない人は別荘地外はお勧めしません
  • 那須は悪質な不動産業者が複数ありますので、土地の相場観はしっかり比較をし、微妙に感じた時はきっぱりNOを
  • 開発から年月の経った別荘地の中には既に荒れ放題のところも
  • 冬の寒さは高原エリアでは北海道並みです

住宅地以上に別荘地の購入は慎重に進めたほうが良いと思います。