ハンガリーワインを求めてエゲルへ(ハンガリー/フィンランド旅行2014 その13)

いったん部屋に戻って午後の計画を考えることにしました(というか前日あれだけ飛行機の中で時間があったのですから考えておけという感じですが・・・)。
ブダペストの街はドナウ川を境に西のブダ側(王宮側)と東のペスト側に分かれていますが、最初は王宮に行こうかと思っていました。ただ良く考えてみると3泊するとはいえ初日は深夜着、最終日は午前には出ないといけないので、ブダペストにいるのは実質2日間。しかも今回ハンガリーワインを楽しみたいという目的もありました。
となったら今日のうちに行っておこうと。。時間は既に13時を回っています。決めた途端にあわてて準備してホテルを飛び出しました。
地下鉄M2に乗ってプシュカーシュ・フェレンツ・シュタディオノク駅に行き、シュタシオン長距離バスターミナルへ。ターミナルはすぐ駅前にあったのですが最初反対側に出てしまったのと、またバスターミナル自体が半地下のようになっていてわかりづらいので少し手間取ってしまいました。
駅から地下道に入ったところ。。
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真ん中の小さいところがバスターミナルの入口。
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バスターミナルはちょっと暗い雰囲気。あまり長居したい場所ではありません。乗り込んだバスはかなり古く体臭が染みついているのを無理やり芳香剤で消したような臭い。ハンガリーが昔は東欧だったことを今回の旅行で初めて意識させられた瞬間でした。以前にダマスカスからベイルート行きの直通バスを利用した時と同じような臭いでした。臭いの記憶って結構残っているものなんですね。
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ブダペストからワインの里「エゲル」へはバスで約2時間。着くころには既に16時を過ぎている予定です。そんな時間に空いているのかなあと不安になりながらもイチかバチか行ってみることにしました。
ほぼ定刻で到着。エゲルのバスターミナルに到着して町の中心部へ向けて坂を下ります。エゲルは古い町並みがよく保存されており、特にワインに興味が無くとも町歩きだけでも楽しい街でした。ゆっくりする時間が無かったのが残念ですが。
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中心部のドボー・イシュトバーン広場。
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ここから小さなワイン蔵が並ぶ美女の谷という場所までのミニ・トレインが走っていると歩き方には書いてあります。ところがその場所に行ってしばらく待ってみても走っている気配は無し。近くの観光案内所で聞いてみると全然違う場所でした。歩き方を信じてはいけないのは昔の経験でわかっていたはずなのに確認する手間を惜しんだために更に15分ほどロスってしまいました。
乗り場に行くと終バス(トレイン?)が20分後に。何とか間に合ったようですが発車は17:00。ますます営業中か危ぶまれますが、とりあえず乗るのが恥ずかしいようなファンシーなミニトレインで美女の谷へ。もちろんこんな時間に出かける人はいませんからお客は私達だけ。
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このような乗り物が公共の道路を走るのは日本ではありえないなあと思いながらガタゴト揺られて15分ほどで到着。半分あきらめかけていましたが、いくつかの蔵を覗くとまだ入れそうです。途中で市街地を出て畑が広がるのどかな風景に。
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手あたり次第にいくつか入ってみることにしました。最初にはいった蔵ではスタンダードなワインで試飲がいっぱい40円程度。それでも十分な美味しさです。外国人観光客はあまりいなくて、近郊から来たと思われる人が多く、みんな試飲というよりは、がっつりと飲みにきた感じです。
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他の蔵ではもう少し高級な「エグリ・ピカヴェール」という赤ワインも飲んでみました。高級と言っても試飲でせいぜい200円前後ですから日本で言えばサイゼリアで飲むのと変わらないレベルの価格。
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どの蔵も山の傾斜に穴を開けた穴蔵のような形になっており、その中で飲むのも雰囲気があります。生産者の方とも直接お話ししましたが、そういうひとときも楽しいですね。たくさんのl蔵があるのであちこちハシゴできます。
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それぞれの蔵で一杯ずつ、3か所回ったので3杯飲みましたが、どこも試飲とは思えない注ぎっぷりのため結構酔っぱらってしまいました。結局あまりにも酔いが回ったためどれがどのワインかわからなくなってしまいました(笑)。私はソムリエにはなれないですね・・・。
既にミニ・トレインの運転は終わっているので、中心部まで歩くと2キロ。それは嫌だなあと思っていたところにちょうどタクシーが通りかかったので、バスターミナルまで乗っていくことにしました。ちょっとラッキー。
バスターミナルに到着するとちょうどタイミング良くブダペスト行きのバスが到着するところ。帰りのバスは行きよりもきれいで、このバスはトルコで乗ったUlusoy(ウルソイ)のバスに似ているかも。。。
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ウルソイのバスの話題を出したので少し話がそれますがついでに。。。2000年ぐらいの時代の話なので今は変わっているかもですが。。トルコのバスってその当時に乗ったことがある方はご存じだと思うのですが、それなりのバス会社をチョイスすれば車体が豪華な上に夕食や朝食が出たり、バスで軽食やドリンクが振舞われたりと飛行機に近いようなサービスが受けられました。中には専用のサービスエリアのようなものも持っている会社も。要は飛行機の国内線に近いような役割を果たしていたんでしょうね。
ブダペストに戻ってきて次回は夕食の紹介を。