※2019年6月追記 DEWAKANはマレーシアで初めてアジアベストレストラン50(2019年)に選出されました
クアラルンプールはグルメ的にはマイナーな都市ではありますが、そんな中でもいくつか気になるところがあります。「DEWAKAN」もそのひとつ、店名の「DEWA」は神、「MAKAN」は食べるという意味で、神からの食物と訳せばいいのでしょうか。
場所はクアラルンプールの中心部からは離れたKDU University Collegeという大学の構内にあります。今回Glabを利用してアクセスしましたがおおよそ40分ぐらいかかりました。ラッシュ時など時間帯によってはもっとかかるかもしれません。
店内はバーのような空間もありますがそちらはあまり使われてはいないよう。
席はオープンキッチンの脇に案内されました。2人だとキッチンの様子がよくわかるこの席に通される確率が高いようです。こういうレストランでは窓際よりもむしろこういう位置のほうが特等席ですね。
ディナーのメニューは10皿のMENU NUSANTARAがRM300、17皿のMENU KAYANGANがRM370
で、今回は17皿のほうをチョイスしました。
注文してしばらくするとまずパンが運ばれてきます。
しばらくはアミューズや前菜的な皿が続きます。
CHOY SUM NORI 最初は「海苔」を揚げてディップで楽しむもの。日本人にはもちろん馴染みやすい一品です。
CHICKEN GIBLETS こちらミニアイスみたいな見た目ですね。
BABY CORN ガラムマサラにつけたベビーコーン。
MANGO CURRY フローズンマンゴーがのったマンゴーカレー。辛みと甘みがうまく調和して何故かちょっと和の雰囲気も感じる味わいでした。
YOGHURT AND ROSELLE 上にのっているのはハーブです。
PRAWNS WARMED IN STARFRUIT JUICE WITH HERBS こちらは意欲的な一品。複雑な組み合わせで感心します。が、これを1+1=2以上にするにはまだ余地がある感じも一方でします。
SAVOURY CAKE 見た目はまさにタレのかかっていないタコ焼き風のフィッシュボール。料理名には書いてありませんがタコ焼きをイメージしているはずです。
BANANA HEART & KERDAS
GOAT TARTARE 山羊のタルタル。上にのっているのはかぼちゃのスライスです。山羊はクセが強いですからにんにくが結構効いています。私は大丈夫ですが山羊は食べられない人も多いので、事前に食材を聞いて食べられないものはあらかじめ伝えたほうがいいでしょう。
ROAST EGGPLANT WITH KELUAK & CANDLENUT OIL 端的に言えば焼き茄子田楽ですね。
SLOW COOKED RED SNAPPER WITH A BROTH MADE FROM TEMU
メインの魚料理であるスロークックのマラッカ産の鯛料理。スープをかけまわして食べます。こちらはすっきりとした味で今までがどちらかというとくっきりとした料理が多かったのでほっとします。
調味料はこのような容器にはいって運ばれてきます。
BLACK BANANA PORRIDGE 小豆等もはいったお粥ですねお米もマレー産です。
MILK-FED GOAT FROM BODEN FARM WITH PETAI-SO メインも山羊です。
後はデザートですね。以下の中ではカカオを使ったデザートが一番印象に残りました。
TAPAI AND PICKLED ROSE
SWEET LEAF SORBET & NAM NAM
TEMUAN CHOCOLATE WITH JAGGERY ICE CREAM
POPSICLES
全体的に意欲的でよく練られたコースですが、何度も山羊が出てくるのは?マークなのと全体としての組み立ての粗さはまだ感じます。ただその分「のびしろ」も感じるところはあり、どのあたりでバランスするかなのでしょうね。マレーシアでこのようなタイプの料理に巡り合えると思っていなかったので、とても興味深かったです。