蔵部(くらぶ)は桝一客殿に宿泊した際に、本当は夜に行こうと思っていたのだがメンテナンスがあったらしく休業だったため翌日のランチで利用した。
店内にはいるとこちらも桝一客殿と同様にジョン・モーフォードのデザイン。中央のオープンキッチンを取り囲むように客席が配置され調理場がステージのよう。なかなかにドラマティックな内装だ。
ランチではお刺身の定食を注文した。ご飯は追加料金を払えば栗おこわに変更してくれる。正直なところ刺身には合わないけれども折角この時期に小布施に来ていることもあり栗おこわにした。この時期だけなのかいつもなのかは不明だがお酒もお猪口でふるまわれた(北斎の誕生日記念?)。
寄り付き料理とはお店のHPによると蔵人が酒造り期間の泊まりこみに食したものをコンセプトにしたとのこと。ということでいずれもシンプルな料理で凝ったものはないが、この空間の中で酒を楽しみながら食するにはぴったりのようにも思えてくるから不思議。
刺身は内陸ではあるが日本海が近いためか結構新鮮。価格を考えると都会で食べるよりもお得感があった。茄子の小皿もちょい濃いめの味付けで酒がすすむ。
栗おこわは、栗がまるごとゴロリとはいっており、おこわの味もそうだが栗そのものの風味を味わえる。ただまざってる感が好きな人もいると思うのでどちらが良いかは好みの問題だろうと思う。デザートはブドウ。こちらも美味。
店内のインテリアは随所に工夫が凝らされている。トイレもミニパークハイアット風。
ランチだとメニューも限られるので、今度訪れた時はやはり夜に楽しみたい。