ナーム Nahm Restaurant at Hotel Metropolitan by COMO(バンコク滞在旅行 2015年8月 その25)[タイ料理 ランチ Asia’s 50 Best Restaurants]

さて、メトロポリタンホテルにあるナーム(Nahm)でのランチです。ナームは「サンペレグリノ&アクアパンナ」がメインスポンサーの2014年度のアジアベストレストラン50で1位に輝いたレストランです(2015年度は7位)。こういうランキングはどうしても恣意的なものが入らざるを得ないと個人的には考えているのですが、未訪のレストランに出かけるきっかけにはなりますね。
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メトロポリタンは、もともとはYMCAだった建物をリノベーションしたホテルですが、その面影はあまりなく、とてもスタイリッシュなホテルに仕上がっています。
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このように屋外の席もあります。日本人的にはやはり中が良いですよね。
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それではレストランの中へ。
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シェフはオーストラリア人のデイヴィッド・トンプソン氏(David Thompson)で、ロンドンのNahmにおいてタイ料理というジャンルで史上初のミシュラン1ツ星をとってバンコクに移ってきました。
ランチは1500B/人のセットメニューとアラカルトいずれも選べますが、見た感じ2人ならセットメニューの方がお得な気がしたのでそちらを。セットメニューといってもプリフィクス形式になっており、アミューズと前菜2品、デザートはおまかせですが、スープ・カレー・メインをいくつかの選択肢の中からそれぞれチョイスできます(但し原則としてグループで同じものを選ぶ必要があります)。
インテリアはモダンで席の配置もゆとりがありますが、それほど緊張を強いるような雰囲気ではありません。むしろカジュアルといってもよいでしょう。従業員についても同様で、慇懃な感じはなく色々と親切にアドバイスもしてくれます。
前段が長くなってしまいましたが料理を紹介していきます。
ドリンクは夫婦でそれぞれカクテルを。
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スパークリングミネラルウォーターはやはり?サンペレグリノなんですね。
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Amuse Bouche Ma hor
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最初のアミューズはタイの宮廷料理でも出るマーホー。パイナップルの上に海老とナッツの甘い味噌をのせたもので、ロンドン時代から出している物だそうです。見た目は西洋的なアプローチですが食べるとしっかりタイ料理です。この一口で単に外国人ウケなだけのレストランではなく、この後の料理も美味しいんだろうなという確信がある程度持てました。
ここから前菜の位置づけのカナッペ2品が出てきます。
prawn and coconut wafers with pickled ginger
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こちらはエビなどが入ったタコスのような1品です。口に入れてもそれぞれの素材はしっかりと主張してきます。
blue swimmer crab with peanuts pickled garlic on rice cakes
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お米のクラッカーの上に辛いカニやハーブがのったものです。こちらも前の料理と同様、しっかりとカニを感じますね。
hot and sour soup of chicken, prawn and wild mushrooms,lemongrass,chilli and lime
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トムヤムスープ。チキンやマッシュルームがたっぷり、結構具だくさんです。この料理が辛いのなんの。今までの旅経験の中でタイ料理の辛さには慣れているはずなのですが、外国人向けのレストランだからたいして辛くないだろうという予想を見事に裏切った感じです。
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鶏肉とタイの白茄子の炒め物。このあたりから辛めの料理が続きます。
野菜やハーブもたっぷりついてきます。
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こんなふうにライスの皿にのっけて食べます。
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green curry of beef with thai basil and eggplants
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ゲーンキャオワーン。牛肉入りのグリーンカレー。グリーンカレーはちょっと普通のタイ料理からするとアレンジ度合いが高いかも。
デザートは数種の盛り合わせになっています。タイ料理のスタンダードなデザートでありながらビジュアル的にも味的にもそれだけでは終わらない内容になっていますね。
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タイのかき氷「ナムケン・サイ」。具にはリンチー(ライチ)が入っており、生姜や何故かスライスした揚げニンニクものっかっていました。かき氷自体は言うまでもなく美味しいのですが、ニンニクは好みが分かれそう。タイ料理的にデザートの中に複数の要素の味わいを混ぜたかったのでしょうか。
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Sweet thai wafers with poached persimmons and golden duck egg noodles
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伝統菓子である「カノム・ブアン」 をさらに昇華させたようなロンガンとゴールデンダックヌードルのワッフル。ほんのりした甘味で美味しいですね。日本人にも受け入れられそうな味です。
そして果物の女王「マンゴスチン」。
少しずつ出てくるので最初は足りないかなと思ったのですが、終わってみれば十分なボリュームでした。最初にちょっと色眼鏡で見てしまったためというのもありますが、タイ人が考える正統派のタイ料理とはおそらく少し違うものの、外国人目線からすると思った以上にタイ料理でした。
やはりソースに惑わされることなく、レストランは自分の舌で判断しないとですね。また訪れたいレストランのひとつになりました。
あ、でもランキング系はやっぱりあまり信用してないです(笑)。
そういえばタイ人のスタッフに「あなたたちの選んだ料理はタイ人でも辛いと思うものばかり」と言われました(笑)。本当に大丈夫かと何度も念を押されました。ほとんど食べられないのではないかと心配されたようです。
タイのレストランって接客がイマイチなところも多いですが、ここはとてもフレンドリーなスタッフが多かったです。たまたまかもですが。