護国寺の駅から歩くこと数分。おおよそフレンチレストランが存在するとは思えない場所にMACHONはある。
訪れるのは2度目。最初の訪問の際はカウンターだったが、今回はテーブル席で。コースメニューはなくアラカルトで。この日はパテ・ド・カンパーニュ、鳥レバーのヌイユ、牛肉のイチボのローストを注文した。
店内はそれほど広くはなく、数組の客でいっぱいになるほどだが、席の配置に比較的余裕があるため、カウンターを除いては、それほどの狭苦しさは感じない。
パテ・ド・カンパーニュは肉のうまみたっぷりなのだが、下品な美味しさではなく、きれいでソフトな仕上がりでセンスの良い味。前回は鳥レバーを食べたが、その時も同じような印象を持った。いずれも味はしっかりついているので、ワインが進む。やはりこういうお店はワインを飲んでこそ、だと思う。
鳥レバーのヌイユ。ヌイユは要するにタリアテッレ。麺と具がよく馴染んでおり、これまたワインが進む。
メインのイチボが来てそのボリュームにびっくり。写真だとわかりづらいが230グラムあり、かなりインパクトのある大きさである。赤身の肉は噛みごたえがあり美味しい。サシがたっぷりの肉もそれはそれで美味しいが、これはまた別の美味しさ。
料理は全般ビストロ料理なのだが、いずれも味の仕上がりに上品さがあり、しかも全般的にボリューム多め(パテを除く)。それぞれの皿は二人で取り分けながら食べると良いだろう。パスタもちゃんと分けて持ってきてくれる。
サービスは女性の方が切り盛りしており、良く気が効くので楽しく食事ができる。アラカルトで楽しめるので本格的な食事でも、食事アリのワインバー的にも使え、ワインも手ごろな価格帯のものが多い。なかなか使い勝手の良いレストランだ。