かなり久しぶりのラ・バリック。コロナ禍があったり私が札幌メインになってしまったりでご無沙汰してしまって申し訳ない?気持ちです。「バリック」とは樽の意です。

オーナー宅の実家を改装しているためエントランスは普通の民家のようですが、常にきれいに保たれて打ち水もされているところが大きく違います。

これでもかというほどの数のグラスで提供されるワインが並んでいます。もちろんボトルで注文してもいいのですが、こちらに来たら個人的にはオーナーソムリエの坂田さんにすべてをお任せして料理に合わせてワインを出してもらうのが一番良いと思います。

久しぶりに訪れてもいつもの指定席的なところに通されます。もちろん希望すれば個室などの用意もあります。今回ポケットコンシェルジュ経由だからと言って優先順位が下がったりということもありません。


最初はスプマンテで乾杯。セルジオ・バラーレ・メトド・クラシコ2018はバローロ地区のワインで生産本数はわずか1000本、そのうち500本をバリックが仕入れているためエチケットにもレストランの名前が刻まれています。
昔ほどは夫婦ともに飲めなくなったので少し量は調整しつつ出してもらいました。


最初におつまみ的な品々が2品ほど。


こちらは穴子ですね。


以前ならこの時点でもう2杯目のワインに移っていたところですが引き続きスプマンテで。弱くなってしまって情けない限りです。
前菜はクジラのタルタルです。クジラ特有のクセもうまく消されており食べやすい料理です。

合わせるワインは「BORTOLUSSO(ボルトルッソ)」イタリア・フリウリ=ヴェネツィア ジュリア州のワインです。干潟のカルシウム土壌と、海からの潮風にさらされた場所で育つブドウで作られており魚介類や和食にも合うようです。

続いては魚料理。ちょっと和の雰囲気も感じるこちらの料理はシンプルですがこの日の中ではより好みな味でした。

魚料理に合わせるのはイタリア・ヴェネト州Corvezzoワイナリーの「INCERTEZZA」です。

続いてはパスタ料理。

たっぷりのチーズとともに。

ワインはシチリア州の「グルフィ・チェラスオーロ ディ ヴィットーリア」です。

ウニのリゾット

ワインはイタリア アブルッツォ州のワイナリー「マラミエーロ」のものです。

そして肉料理は牛肉で。

ワインはスーパータスカンとも呼ばれるもののひとつ、「アルジャーノ ソレンゴ」です。

最後はデザートとデザートワインを。

ワインはアンセルミのパッシート「イ カピテッリ」です。

最後はドリンクとともに小菓子を。

坂田さんの緩急をつけ珍しいものも含めたワインのセレクトやサービスは相変わらず申し分なしでした。シェフは近年変わっているので十分に満足したし美味しかったもののまだちょっと若さがあるというか発展途上な感じでこれからに期待ですね。
昔のようなペースはさすがに厳しいですが、また再びもう少し期間をつめて通わねばと思いました。