ニューヨーク・ブルックリン地区にあるピーター・ルーガー・ステーキハウスは1887年創業でありアメリカでもっとも有名なステーキハウスです。他の有名なステーキハウスも元をたどると創業者がピーター・ルーガー出身ということも多いですね。
最寄り駅で下車。元々はそんなに治安が良くない地区だったようですが、言われてみると何となくそんな雰囲気は残っています。今みたいにおしゃれになる前の横浜のような感じでしょうか。
予約している時間よりかなり早めについてしまったのでしばらく駅周辺をぶらついてみました。
時間つぶしでローカルなファーストフードのお店に入った気がするのですが思い出せません。
そろそろ時間になったきたのでそれではピーター・ルーガーに行きましょう。周辺なお洒落な雑貨屋さんやアパレルショップもちらほら。
店内はごった返していて、予約は伝えたものの結局のところ少し待たされます。
さて、席へ。ちょうどゲストが入れかわりつつある時間帯で急速にテーブルに空きが出かけていました。
メニューを見ましたが注文するものはほぼ決まっています。まずは何といってもUSDA(米国農務省)認定のUSDAプライムビーフをドライエイジングしたポーターハウスステーキははずせません。STEAK FOR TWOと書いてあるのを注文しましたがゆうに400~500グラムはあるのではないでしょうか。114ドルとニューヨークの物価を考えるとむしろ安く感じます。
あとサイドメニューでクリーム・スピナッチ。これもステーキハウスでは外せない気がします。そしてもちろん赤ワイン。
アメリカ人から見たらケチ臭い注文だなと思われるかなと気になりましたが多分これ以上は食べられませんし、この後も予定があるので持ち帰りにするわけにもいきません(アメリカだと持ち帰りは当たり前でピーター・ルーガーでも水漏れしないようになっている専用のビニール袋に入れてくれます)。おそるおそる注文を伝えるとおじいさんがたぶんお世辞だろうけど「ベストチョイスだ!!」と太鼓判を押して上機嫌で戻っていきました。
いろんな評価サイトを見るとサービスが悪いと書いている日本人のコメントが結構ありましたがどうしてどうして、豪快でざっくりとしたサービスではあるもののすごくフレンドリーでテーブルの状況にもさりげなく目配りもできていました。彼は横浜にいたことがあるとか次々とスタッフの紹介もしてくれました。
パンは自動的に運ばれてきます。ステーキソースは個人的にはあまりつけなくてもいいかなと。
さあ、火傷するような熱々の皿に載せてやってきましたよ。テーブル上でも油をかけながら最後の仕上げをしていました。最初の数切れについてはお皿に盛り付けてくれたので、下の写真はそれらが盛り付けられた後です。
エイジングビーフならではの色と香りですね。噛みしめるほどに旨みが溢れてくる感じで唸るぐらいの美味しさでした。
食べきれないかなあと思ったのですが、ブランチをとった後はほぼ何も食べずに我慢して備えてきたのと、余計なサイドメニューをいくつも注文しなかったのが功を奏して食べきってしまいました。おじいさんがガッツポーズをしてすごくうれしそうだったのでやはり美味しそうに食べるというのはお店の人にとってはうれしいのかもですね。
ニューヨークにきて良かったと心から思ったいくつかの瞬間のひとつでした。
2021年10月にはピーター・ルーガー・ステーキハウス・トウキョウがオープンしますが予約が始まっているのをすっかり忘れて出遅れてしまいました。何とか12月に予約が取れたのでニューヨークとどう違うのか(あるいは違わないのか)食べ比べてみたいと思っています。ちなみに当日中に60日先までの予約が埋まったそうです。
看板メニューのSTEAK FOR TWOは時価ですが、2万円を越える金額となる見込みでニューヨーク・ブルックリンの約2倍となります。
余談ですが東京店はポイントカードを発行するらしいのですが何と2万円で1ポイントだそうです(笑)、30ポイントでSTEAK FOR TWOをサービスということは60万円使わないといけないんですね。