羽田からの飛行機で福岡に到着。その足でお店に向かった。
開店時間に訪れたはずなのだが、すでに数組の先客がおり、予約がないので断わられている人もいた。あらかじめ予約しておいて良かった。
今回はなぜか2階の個室へ。2名には広すぎる空間に何だか恐縮する。でも長距離の移動後で疲れもあったので他人に気兼ねなくくつろげるのは有難かった。部屋の佇まいも斬新なタテツケだがそれでいて落ち着く。巧みに計算された開口部が部屋に光と影を創る。
今回は鮨のみで税サ込4000円程度のランチにした。鮨は基本的には新鮮な素材を存分に味わえる内容で、いわゆる江戸前とは方向性が違うものだが、逆に博多に来たなあという感じが味わえて好印象。もちろん江戸前は大好きだが、仕事をした寿司がどうのということがここでは無意味に思えてくる。
決してネタとシャリがバラバラになっているわけではなく、シャリが一歩引いていて食べているとネタの美味しさが素直に感じられるようなイメージ。「鮨」としての旨さが前面に出てくるわけではないので、江戸前好きには物足りないだろうが、別の料理と考えてこれはこれとして楽んだほうがいい。こういうの個人的には嫌いじゃない。
握りが一通りと、ミニミニサイズのウニイクラ丼、茶碗蒸し、押し寿司、デザートとついてくる。夜はそれなりの値段だが、少なくともランチの時間帯のお得度は高いように思えた。
出張の多いサラリーマンだったら現地の人にこういうお店に連れて行って欲しいという見本のようなお店だと思う。