至高の印象派展 ビュールレ・コレクション(国立新美術館)

2018年2月からGW明けまで開催している国立新美術館の「至高の印象派展 ビュールレ・コレクション」を見てきました。あまり事前に詳しく内容を見ずにいったのですが、思っていたよりもずっと見応えがあり、また終了間際の金曜夜にもかかわらずそれほどは混んでおらずゆっくりと鑑賞できました。ただ5月7日(月)までなので、このゴールデンウィークはさすがに混むかもですけど。
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きっかけはラグジュリーカード(ブラックカード)だと、国立新美術館の企画展毎に金曜限定で本人と同行者1名まで1回限り無料となるためです。もともと美術館に行くのは好きなのですが、最近は忙しさを理由にどうも億劫になってしまっていたので、こういうのは良いきっかけになりますね。
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ビュールレはスイスの実業家で生涯を通じて絵画を収集したコレクターでしたが(ビュールレ本人の生涯にも興味を持ちました)、中でも印象派の絵画コレクションの質の高さで知られています。
以前は遺族が設立した財団の個人美術館で展覧されていたのですが、2008年に盗難があったり(後に発見)と、財団レベルでは保存や警備に限界があったことから2015年に閉鎖に追い込まれてしまい、2020年にチューリヒ美術館に移管されることになったのです。
今回は2020年までの移管の間に、世界の数か国で展覧会が開かれることになり、その一環として日本でも東京に続き、名古屋・福岡でも開催されます。
印象派だと今回の目玉のひとつ、ルノワール「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)のほか、マネ、ピサロ、シスレーの作品が。展示の最後にはモネの「睡蓮の池、緑の反映」があり、この作品については自由に撮影ができます(フラッシュ、三脚は当然禁止です)。
ちなみにルノワールの「可愛いイレーヌ」は展覧会のポスターにも「絵画史上、最強の美少女。」なんてちょっと俗な(笑)キャッチフレーズがつけられています。
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その他、これも有名なセザンヌ「赤いチョッキの少年」、ゴッホについては教科書で見た人も多いだろう「日没を背に種まく人」をはじめとして6作品、ゴーギャンの作品もあります。
ゴッホは昔はさっぱり良いと思わなかったのですがアムステルダムのゴッホ美術館で生涯の作品を見てまったく印象が変わりました。今回の作品も良かったですよ。
印象派展となっていますが印象派だけではないですし今回展示の作品の半数は日本初公開で、かつ有名な作品も数多くあり、それほど混雑していないのが不思議なくらいです。とても良い内容でした。