イスラエル ベン・グリオン国際空港の出国審査は本当に世界一厳しいのか(イスラエル・パレスチナ旅行2019 その22)

イスラエルの出入国は、陸路での入国とベン・グリオン国際空港からの空路での出国が一番厳しいとよく言われます。

入国時は思いのほかスムーズでしたが出国時はどうでしょう。

私はヨルダンからの陸路での出入国(キング・フセイン橋経由 ※この橋は日本のODAで架け替えられています)は経験していますが、空路での出国は初めて。今の若い世代の方はそもそも何故こんなにこの空港のセキュリティーが厳しいのかわからない人も多いかもしれませんね。基本的にはアラブ諸国との緊張関係が原因ですが、ロッド国際空港(今のベン・グリオン国際空港)での日本赤軍の銃乱射事件もおそらくきっかけのひとつでしょう。

JETROのイスラエル事務所のサイトに出入国の手続きについて説明がありました

https://www.jetro.go.jp/ext_images/jetro/overseas/il_telaviv/pdf/airport1812.pdf

イスラエル版UberであるGettで空港まで向かいます。この日はシャバットが明けていないタイミングで通常時より価格は高かったもののつかまらないということはありませんでした。空港には3時間20分前に到着です。

空港ターミナルに入る時点で荷物検査がある場合もあるのですがこの日はスルーでした。但し係員はいたので怪しそうな人には個別に声をかけて検査をするのだと思います。

広い出国カウンターのエリアはガランとしていました。たまたま出発が少ない時間帯だったようです。

通常ならカウンターでチェックイン手続きをするのですが、こちらではカウンターの列に並ぶ前に別の列があり、係員による質問を受けなければいけません。人により長さは違うと思うのですがおおむねこんな質問です。

  • イスラエルには何日いたのか
  • イスラエルへの渡航目的は何か
  • 荷物は自分で荷づくりをしたのか
  • 誰かに荷物を運ぶように言われたり、何かもらったりしなかったか
  • イスラエルで誰か知人に会ったりしなかったか
  • イスラエルではどこに行ったか

以上の質問に答えるとパスポートの裏側にバーコードのシールが貼られます。これでようやくチェックインができます。もちろんウェブチェックインでもこの検査を無しに直接保安検査場に向かうというようなことは不可能です。

私はひとつ前のパスポートだとシリアやレバノン、パキスタンとかイスラム諸国のスタンプがたくさんあったので追加質問を受けることになったと思いますが、この時はイスラム系はトルコやマレーシア等だったので基本質問だけでした。仮にそういう国に行っていたとしても普通に観光で行っただけなら正直にしっかり答えれば何の問題もありません。今ならアメリカのほうがよっぽど面倒そうです。

チェックインカウンターでチェックイン。こちらでも質問はされた気もしますがたいした内容ではありません。そしてそのまま制限区域へ。

出国審査は窓口と自動化ゲートに分かれますが日本人は自動化ゲートを利用できます。パスポートと入国の時にもらったバーコードの写真入りの青いシートを機器にあてると日本語で案内が出てバーコードの入った出国用の赤いシートが出てきます。保安検査場では荷物はひとつひとつ開けて調べられることを想定していましたが、確かにそういう人もいるものの私たちはスルーで機内持ち込み荷物は開けないままでした。日本のパスポートの威力なのか、普通の人風なのが良かったのか、ちなみに経験上お金のなさそうなバックパッカー的な格好をしていると徹底的に調べられる率がぐんと上がります(羽田や成田も同様)。

あっけないほどの短時間ですべてのプロセスが終了です。これで終わりのはずがないとどこかでもう一度調べられるのではと思いましたがそれ以上はありませんでした。

免税店でおみやげを購入。妻はミハエル・ネグリンのアクセサリーも買い足していました。ちなみに日本で人気のSABONは空港にはなくエルサレムも中心部から離れたSCにしかないので面倒になり買いませんでした。SABONは日本の半額ぐらいで買えるので好きな人はぜひ。テルアビブなら中心部に本店があります。

ちなみに私たちが帰りに搭乗したのはキャセイですがこちらの出発空港でSTEBs対応がないため香港国際空港で液体物等は乗り継ぎの荷物検査で没収されますので注意です(成田・羽田・中部・関西・香港自体はSTEBsを導入していますが)。なので空港では液体物は購入せずあらかじめ購入したものを預け入れ荷物に入れました。

死海コスメやアクセサリー等の品はVATのタックス・リファンドができますので指定の場所で手続き。お店でタックス・リファンド用の書類を作成しておけば空港での手続きは極めて合理的で時間もかかりません。原則手続き用の書類と現品が手元にあることが条件ですが、液体物や大型のものなどは持ち込めないのでそれ以外の品物の現品があれば大丈夫なはずです。

以上世界一厳しいかと言われるとおそらくYesなのですが、順調にいけば普通の空港よりむしろ早いぐらいです。もちろん運悪く別室送りになった場合は2時間程度覚悟しないといけません。昔、ヨルダンからの入国の際、同じ乗合タクシーに乗った別の日本人(長期旅行者)はパンツ1枚になって1時間ぐらいこってりと調べられていました。私から見ても(見た目が)怪しかったので検査官的にもやむを得なかったのでしょう。

キャセイに搭乗し機内に入ってウェルカムドリンクを飲んでいると、ホームに戻ったような何とも言えない安心感がありました。映画「ARGO」のクライマックスシーンを何故か思い出しました(笑)。 あれは舞台がイスラエルの宿敵のイランでしたが 。。

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