【神楽坂】エノテカ・ヴィータでイタリアン全開ディナー

神楽坂はアンスティチュ・フランセ東京(旧 東京日仏学院)の影響もあるのかフランス人を街で見かけることも多く、またビストロやフランス料理のお店も多いのですが、実はイタリアンレストランもかなりあります。そんな中で私が一番好きなお店がこちらイタリアワイン専門店「エノテカ・ヴィータ」です。一応ワインバーという位置づけなのですがイタリアで地元の人で賑わうレストランという感じでボリュームもたっぷり、一見庶民的なお店に見えて料理はとてもクオリティーが高いです。イタリア料理=地方料理と思っているので変に気取ったリストランテや妙に日本化した料理のお店よりもこういう感じのほうが私は好きです。

一方で誰にでもおすすめできるお店ではないとも思っています。まずは「私、ダイエット中だからパスタは抜きでね~(イタリアンなのに!)」みたいな人とは絶対に行けないですし、入り口にもネットにも2人でボトル1本以上は飲む方のためのレストランですという旨が書いてある通り、飲めない人はお断りなのです。ですのでこちらのお店に似合わない人が入るとおそらく肩身の狭い思いをします。誰にでもサービスが良いようなお店より、こういうちょっとクセのあるお店の方が実は好きだったりします。私が女性だったら誰にでもやさしい男性とか興味がないタイプになるのかな。そして何故か私たち夫婦はすごく美味しいけどちょっとサービスの評価が分かれるようなお店の人のほうが気に入られるケースが多いです。ということはつまり私達も面倒くさい人なのかもしれません。

入る人を選ぶという意味では神楽坂では「鬱陶しい人お断り」という看板を掲げたお酒が主体の居酒屋もあります。この「鬱陶しい人」ってシンプルで良いなあと思っています。店主が鬱陶しいと認定したら出禁なわけですから。以前に恐る恐る夫婦で入ってみたら気に入られたみたいで、それはいいのですが、(このお店は日本酒の保存状態にすごくこだわっており、普通のお店なら何の問題もなく出すクオリティーでしたが)これはもうお金とれないから良かったら無料で飲んでと言われてガンガンつがれて二人ともフラフラになってしまいました。でも酔っ払ったりも寝たりするのも当然お断りなのでハードルが高かったです(笑)。

話をもとに戻してお店は神楽坂下から数分のところにあります。

前回訪れてからは少し間が空いてしまいました。決して忘れたわけではなくある時から予約がとりづらくなってしまったのであまり先の予約をするのが苦手な私たちはなかなか行けなくなってしまったのです。今回は蔓延防止のこともあり急に席が空いたらしく運良く滑り込むことができました。以前にブログにアップした時は前々回の訪問でした。

この日は4200円/人のエノテカコースにパスタにトリュフを使ったオプションを加えたものを注文しました。

ワインは自然派の造り手のフランチャコルタを。100%自社畑でビオロジック、そしてミレジマートのみのワインです。このワイン、以前もどこかで飲みましたがよくある量産型のスプマンテみたいに泡でごまかしているような感じがなく、滑らかでしっくりと体になじんでくる雰囲気で好みです。

イタリア プーリア産ブラータとモスカート ダスティー風味の苺のゼリー寄せ、プラリネ。今回はちょっとデザートっぽい感じで出てきました。

トスカーナパンにたっぷりのせた生ハムのムース。このあたり当然ながらワインともとっても合います。

雲丹をのせた冷たいハマグリのバッポーレ 完熟トマトとエストラゴンのケッカソース。

こちらはカツオを使った料理。でも味は完全にイタリアンです。

アスパラガスは王道な料理です。たくさんのチーズとともに。

そしてパスタはカルボナーラ。上からかかっているのは鰹節ですか?みたいなふりかけぶりです。

しばらく来ていなかったのですし、以前と比べると価格は上がりましたが、それでもやっぱりいいなあと思いました。