御料理ふじ田は札幌円山の住宅街にたたずむ1軒家です。ゆとりのある店内ですが席数はカウンターのみ7席となっています。円山の住宅街にはこういう和食店がいくつかあります。
こちら開始時間は一斉スタートなのですが初回はかなり迷いますので(特に冬)早めに到着することを推奨します。特に冬はどこからアプローチすればよいのかわからなくなります。
なんとなく京都のお店のような雰囲気です。それもそのはず京都の今は無き桜田や、あと魚晋等でも修業をされたようです。修業期間は神戸の料理屋植むらのほうが長いようですが。
大きなカウンターは深川からの檜だそうです。これだけ大きいと一度壁を壊さないとはいらないでしょうね。カウンターの奥に焼き場も見えますね。
まずはサッポロクラシックの瓶で。
先付は蕪蒸しです。花咲ガニの餡がかかっています。もうこの時点で今日の夕食が「あたり」だったことが予想できる出来でした。
椀物はシロアマダイ、胡麻豆腐。椀物の味わいが京都を感じるそれで札幌にいることを忘れるほどでした。見た目より澄んだ味わいです。
向付は松川カレイと雲丹。カレイはエンガワもついていました。クオリティーも申し分ないですね。
そしてハガツオ。鮮度が落ちやすい魚ですのでそんなに頻繁に見かけないですがやはり美味しい魚ですね。
焼き物はきんき。酢飯で海苔巻きっぽく食べます。脂ののったきんきと軽くあぶられた海苔がとても良いハーモニーです。
そして八寸。2名で行きましたので2名分が盛り付けられています。
内容はすべて覚えきれませんでしたが見た目にも食べても美味しく、ひとつひとつに手間がかかっていて一気にカウンターが華やかになりましたね。
続いてアワビ蒸し。
途中から日本酒に切り替えました。
揚げ物は海老芋とカマス、下仁田のネギ。
海老芋を見えてもらいましたが大きいですね。
最後のご飯は穴子飯でした。大好きなので歓喜しました。牛蒡も入っています。
もちろんおかわりもいただきましたよ。でももう何も入らないほど腹パンになりました。
水菓子も手がこんでいます。
これほどまでに満足度が高い和食店は札幌でも数少ないと思われます。
少なくとも札幌にいる間は季節毎に定期的に通いたいお店ですね。