万博はもともと吉村知事が話していたように早めに行こうと思っていたのですが、今年は春から夏にかけて色々な事情が重なりうまく予定をつくることができず、夏に近づくに連れてもう今さら混雑しているなかで行ってもなあという気分になっていました。
でもやっぱり行きたくなり、かなり無理矢理に予定をこじ開けて計画しましたが予想通り9月は毎日札止め状態になってしまいました。
今回の予定は以下の通りでした。
事前のパビリオン予約は全滅。イレギュラーというかグレーなWEB操作をしてなら取れた可能性があるかもですがあまりそういうことはやりたくないので王道の方法で。この時期になるとかなりの確率だったでしょうおそらく。
9/ 25(木)
AMは外せない所用があり午後以降に大阪入り。夕方からのチケットで入場。本来17時からですが16時半でも前倒しで入れたのは良かったです。時間帯が中途半端なのでメトロ中央線もゲートの混雑もそれほどではなく、ゲートの手前に並び始めてから20分ほどで入場しました。夜20時半頃まで滞在し宿泊は本町のガーナーホテル本町心斎橋へ。会場から駅に至る帰り(30分ほどはかかりました)がまあまあストレスフルでした。イベント系なら当たり前の範囲だとは思いますが普段あまり人が多いイベントに行かないので。
9/26(金)
9時入場のチケット所有。王道の方法で行くならばもう朝6時過ぎくらいに行って9時ジャストに入れるようにしイタリア等当日も先着受付のある人気パビリオンに並び、10分後に当日予約をとるというのがいいのでしょうが残念ながらそこまでの気力がありません。ゲートには8時半に到着し50分ほどで9時20分に入場。入ってすぐフランスパビリオンに並ぶことで40分ほどで入れました。
この日は逆に午後に複数WEBミーティングをしないといけなくてお昼過ぎの会場から中之島行バスに乗り少しだけ早めにチェックインさせてもらいました。予約しているバスに乗れるとラクラクです。宿泊はリーガロイヤルホテル大阪。
9/27(土)
この日は週末ということもあり12時からの入場しか取れず。結果的に前日からの予定でロイヤルホテルではラウンジよカクテルタイムや朝食も楽しめたので結果オーライかも。時間よりも早く入場できるとふんで11時05分頃にゲート前に到着。40分ちょっとかかり11時50分頃に入場できました。やはり11時40分頃には12時組も入場開始にしていました。
あと自分の中でのゆるめのルールとして待ち時間が2時間を超える場合はよっぽど見たい以外はスルーと決めました。夜は木曜日の経験を踏まえて20~30分ほど前倒しで20時過ぎには帰りました。本当はギリギリまでいてマイナー系のパビリオンをまわろうと思ったのですが花火とドローンが終わったからかむしろパビリオンが混みだして諦めることにしました。早めの行動のせいか木曜日よりは駅までの行程は多少スムーズでした(20分弱?)。
<ここからそれぞれの当日の様子>
初日。夕方からの入場。にわか雨があるかと思いましたが何とかもちました。

夕方だと来る人と帰る人それぞれ同数という感じ。

ゲートの状態はこんな感じ。

そこまでのストレスなく入場してミャクミャクとこんにちは。予約は持っていてとりあえず入れればいいという人なら行く時間帯を工夫すれば9月でも極端に待たずに入れます。

まずは大屋根リングに圧倒されました。上にいる人でその大きさがわかると思います。

アメリカはやはり外観もどーだ系のアメリカですね。何かの新聞か雑誌の記事で万博体験記があってアメリカパビリオンの映像にトランプが出てきて吐き気がすると言っていました。大嫌いな万博にわざわざ来て吐き気までしてご苦労様です。ちなみにあんまりアメリカ興味ないので見ていません。

パビリオンの当日予約はかなりの技?を使わないと9月の現状では難しそう。前半から夏にかけて行った人のブログやSNS、動画のノウハウはもうあまり役に立たないと思って間違いないです。予約を途中で諦めてとりあえず並べば入れそうなところへ。タイミングが悪く1時間10分ほど並んでしまいました。
アゼルバイジャンパビリオンは外観が美しいのですが中はこれだけ?という感じ。いや他のパビリオンも同じくらいのところはたくさんあるのですが、外観が良いだけに期待をし過ぎた感じです。

アゼルバイジャンの首都にあるザハの建築も少し思い出すような曲線のデザイン。

期待しすぎなければ全方位型の映像で楽しむことができます。但し他の展示は少なめです。

その後大屋根リングに登り花火を鑑賞することにしました。


花火は大屋根リングから。動画のほうに注力したので静止画はあまりいい写真がありませんでした・・・インスタのほうに動画は上げます。

そのまま大屋根リングを歩きます。

サウジアラビアパビリオン。こちらも凝った作りですね。中東の街を想像させます。

中は結構入り組んでいて劇場型のコンテンツもあれば映像あり、展示ありといくつかのゾーンに分かれて続き、まだあるの?という感じで見応えがありました。

プロジェクションマッピングもあります。

サウジアラビアのリヤドで2030年に開催予定の万博は大阪万博の4倍くらいの規模があるそうです。さすが産油国は違いますね。というか大阪万博の敷地はディズニーリゾートの約3倍ですが、それでも万博としてはかなり小さい方だそうです。ドバイ万博も大阪の3倍でしたし。
サウジアラビア、以前より行きやすくなっていますし(以前はビジネス以外は他教徒はほぼ鎖国状態でした)行ってみたいのですよね。

サウジアラビアの海の多様性を紹介する展示物。

紡いてスペインです。こちら回遊型のコンテンツなので比較的待ち時間が少なめです。

こちらは映像と展示物をミックスさせながら進んでいく感じです。



前を通りかかったのでバングラデシュのパビリオンにも。時間帯が悪いので待ち時間無し。昼は待ち時間できていました。

服でもバングラデシュ製のものって結構ありますよね。様々な工芸品も展示されていました。

またセネガルのパビリオンにも。同じく待ち時間無し。ユースオリンピックを2026年にダカールで開催するのですね。ダカールというと昔パジェロが出ていたパリ・ダカールラリーのイメージですが。

あとは工業製品やクラフトの紹介なども。ユースオリンピックは2010年にはじまった比較的新しい大会でオリンピックよりはもちろん規模は小さく3分の1程度のようです。札幌とかもうオリンピックは無理でしょうが、ユース五輪ぐらいはやっても良い気がします。オリンピックと同じように冬期大会もありますので。

コモンズエリアにも。待ち時間ゼロ。土曜日の日中はここも入場制限が発生していました。協会の発表ではこのところ毎日20万人超なのですが、平日と土日では滞在時間はやはり全然違うのですよね。

海面上昇で危機にひんしているツバルや、最近SNSで知名度を上げているナウルも。

SNS効果かナウルは他のブースよりも明らかに賑わっていました。


夜道に佇むミャクミャク。不気味(笑)

大屋根リングへのマスコミや維新を快く思っていない勢力からの攻撃には凄まじいものがありましたね。だだの木の屋根ななんでこんな費用がかかるのか中抜きだ!とか、インチキとか。維新の賛否はここでは置いておいて、行った人は分かりますがこれなかなかスゴイです。
これがなかったらパビリオン以外ではだいぶ目玉が少ない万博になってしまったことでしょう。今回の万博は予算の都合と批判をかわす狙いもあって他の万博より明らかに規模も小さいのですよ。もしかしたら日本の国力の小ささを世界に知らしめる万博になったかもしれません。
国立競技場のようにザハを隈研吾に変えてコストダウンしたりしなかったのは英断でしょう。ザハがその後まもなく亡くなったのは日本のしょうもなさに怒ってショック死したのかもしれません。最近の日本では何でも批判して潰した結果すべてが中途半端になるのがお約束ですから。

大阪系の食べ物が並ぶフードコート。20時半がイートインのラストオーダーなので、20時を過ぎるとかなり空いてきます。

会場から駅に至る帰り道。30分ほどかかりました。札幌にいる時間が長くなって以前より更に人混みが嫌になりました。というわけでしんどかったです。別に2時間このままとかではないのでイベントに行き慣れている人はこれぐらいは想定範囲内でしょうけど。

ホームへの階段

こちらは大阪中心部の御堂筋。大阪出身の私は個人的には通天閣とか道頓堀よりも御堂筋が大阪らしい風景だと思っています。
ちなみに大阪は碁盤目を縦に走る道路が筋、横に走る道路を通と書きます。谷町筋、千日前通などです。私鉄は◯◯鉄道とかではなく〇〇電車ですが、何故かJRはJR電車ではなくJRと呼び捨てです。近年まで大阪に乗り入れている列車は電車じゃない気動車や客車が多かったからでしょうか。

翌日金曜日。9時入場はさすがの混雑、大阪メトロ中央線もラッシュ並みですが東京の朝とそれほどではありません。メトロ出口の階段も意外と空いている?行きのほうが分散するのでしょうね。

さすがに9時入場は混んでいます。みんな日傘で日光をガード。


写真は夜のものですがこの日はフランスから。9時30分ごろから並んで約40分待ちでした。でも11時を過ぎた頃には大屋根リングまで列が伸びていたのでおそらく2時間以上になっていたと思います。

LVMHの力恐るべし

なぜかロダンがあちこちに。

樹齢1000年のオリーブの木

ダンスの映像の女性は日本人の津川友利江さんです。素晴らしいダンスですよ。

マレーシアパビリオン。待ち時間10分くらい。多民族国家マレーシアの各地域の食を紹介した食品サンプルにほっこりします。



マレーシアの近未来の暮らしのイメージアニメ。

カンボジアパビリオン。平日日中のためか待ち時間無し。アンコールワット等の遺跡はもちろんですが稲の種類やクラフトの展示も。




この日のお昼はシンガポールパビリオンでシンガポールチキンライスをいただきました。値段はなんと単品で2000円、ジュース(南国の柑橘を使ったもの)800円でしたが、味には満足しました。


この日は午後にWEBミーティングがありお昼過ぎには(もったいないのですが)会場を後にしました。

バス乗り場はかなり広大で中央にあるパネルで位置を確認したほうが無難です。

階上からの帰りを大阪中心部までのバスにすると本当にラクです。が、最近はほとんど埋まっています。この時は中途半端な時間帯なのでかろうじて空いていました。

中之島駅行きのバスはリーガロイヤルホテルのすぐ横に到着します。とても便利。この日はこちらのホテルに宿泊しました。

そして土曜日。
ウズベキスタンパビリオン。1時間20分待ち。円型の映像シアターはこの万博ではお馴染みですがそれが上昇して屋上につながっている仕掛けは面白かったです。また映像の質も高かったですね。


とてもキレイでした。

屋上の木材は国産の杉丸太、というか実は工期短縮のためこの建物自体が木造建築になっています。杉丸太は各産地がスキャンできるようになっています。

このあと今度は昼間の大屋根リングに登りました。

ベルギーパビリオン。屋上のカフェが気になりますね。

最後まで縁がなかったイタリアパビリオン。金曜日9時入場の日に早朝から並べばたぶん入れましたが、今回は普通の時間にホテルを出てフランスパビリオンに絞るほうを選びました。イタリアパビリオンは映像よりも本物志向でしたので、それならばまたイタリアに行って本物に現地で出会おうと!

大屋根リングって単純に円形ではなくて(真上から見れば円形ですが)ジュエリーの複雑なリングみたいにうねりがあるのですよね。あまり理解していませんでした。


下りてきたらどこも規制で入れないどころか並ばせてくれません。これが週末の日中かと。
コロンビアパビリオン。15分待ち。規制がとかれた直後に滑り込みました。ウズベキスタンも同様の方法で入場しています。

コロンビアと言えば百年の孤独。焼酎ではないですよ、「ガブリエル・ガルシア=マルケス」による長編小説です。

意外と言っては失礼ですが見せ方もきれいで楽しめる内容です。

そして入場と同じくらい人気があるのがコロンビアコーヒーのイメージからでしょうか、カフェにも行列ができていました。

いつでも待たずに入れるとSNSや動画で話題のアラブ首長国連邦のパビリオン。土曜はそんなことないのでは?と思っていましたが本当に待ち時間ゼロ分でした。

ルートがなく自由見学なのとパビリオン自体も広いためでしょうか。


展示が適当というわけではなく列ができづらい構造なのですよね。順路もないですし。

金曜日の夕方から合流した妻は一足先に東京に帰るので伊丹空港ゆきバスが出る西ゲートまで送り届けた後で少し休憩。

万博価格の中ではまだ許せる価格帯。カレー1500円。甘味が主体の芭蕉堂。

何故かお酒やおつまみは安めで生ビール850円、オールフリー650円です。おつまみも600円だったかな。これは安いですね。しかもおつまみはアーモンド多めなのも気に入りました。

しっかり充電できたところで再び行動。というのも夕方ぐらいまであまりにも混み過ぎて実りが少ないと判断したのです。

この日は花火の特別日で前日よりはるかに豪華な内容でした。前日の感覚でいたらクライマックスの花火の範囲を読み間違えて中途半端な写真が(笑)。まあいいでしょう。




ポルトガルパビリオン。昼は行列ができていましたが花火の直後に駆け込んだら待ち時間ゼロでした。

お昼にみたアズレージョ。真ん中がくり抜かれているからSNS用かな。


ここも映像が主体ですね。

メッセージ性の強い映像。


カタール。日中は混雑で入場制限をしていましたが、花火と噴水ショー、ドローンの間の時間は20分待ちでした。

パネル映像や

展示物での紹介等。

カタールパビリオン見学の後にすぐさまエスカレーターをあがってまた大屋根リングへ。角度&距離はイマイチですが噴水ショーを途中から見学。

大屋根リングを相まって美しいですね。


そしてドローンショー。


何故かQRコード。最後のスポンサー紹介のところで競輪とマツモトキヨシ(ココカラ)の紹介の時は何故か笑いが起きていました。

ドローンショーが終わる19:45になってもまだこの人出です。なかなか帰りません。当初はもっと粘って更にマイナーパビリオンを制覇しようと思っていましたが方針を変更して逆に自分がそろそろ帰ることにしました。もう十分すぎるぐらい堪能したし思い残すこともないと。


最終日一番混雑するタイミングで思ったのが予約なし当日を受け入れ、かつ入場規制しているパビリオンが一番ねらい目な気がしました。朝と夜だけ開放とかじゃなくて特に頻繁に入場規制・開放を繰り返しているところですね。行ったところだとウズベキスタン、カタール、コロンビアあたりですが、他にも自分が知らないだけで結構あるように思います。
設備でいうとトイレがどこも綺麗なのにもびっくりしました。かなり頻繁に清掃しているのでしょうけど。日本の施設だから洗浄機能付きですし。ゴミもほとんど気にならなかったですね。あと飲食施設はもうちょっと欲しかったかな。パビリオン附設はどこも混んでいるし、もう少し気軽に食べられるお店が点在していると良かったですね。
フィリピンパビリオンの入口。絵になります。


3日間毎日約2万歩を超える移動量でしたが不思議と今は心地よい疲れです。もう老年期に入ろうとしていますから3日後くらいに一気に疲れが出るのでしょうけど。
いずれにしろ3日間楽しませてくれてありがとう。