シェラトン都ホテル東京 コンフォートフロア デラックスツイン宿泊記 お部屋とルームサービス M BARでのカクテル、そして中国料理四川でのランチ(2025年1月)

このホテルに宿泊するのは何年振りだろう、それぐらい来ていないのにこんなこと言うのは変なのですけど私はこのホテルは好きなのですよね。マリオット系列に入っていなければおそらくもっと来ていたことでしょう。

私はやはり昔ながらのホテルらしいホテルが好きなのかもです。歳をとったからではなく、20代の時からそうなのでそういう嗜好なのでしょう。建て替える前のオークラとか大好きで泊まらないまでもレストランはよく利用していました。毎週水曜日だけ開催されるのであまり知られていなかったスターライトラウンジでのケーキビュッフェも好きでしたし、ガーデンレストランの朝食ビュッフェも好きでした。カメリアのランチも良く利用しました。同じ理由でこちらのホテルも良く利用しました。中国料理の四川は昔から好きですしロビーラウンジでまったりビールやカクテルを飲むのも好きでした。

広くて自由に座ったりできるソファがあるようなロビー、(クラブラウンジじゃない)ラウンジ、豊富なメニューから選べてちゃんと美味しいルームサービス、和洋中華と揃ったレストラン、オーセンティックなバー、そして建物のあちこちに「無駄」なスペースがあること。ホテルの中を回遊してその日の気分で自由に過ごせる、そんなホテルが好きだったのかもしれません。

改装していくうちに消えつつありますが、パブリックスペースの内装にはまだ村野藤吾の面影がありますね。

今回はマリオットヴォンヴォイのポイントがもうすぐ切れることを思い出し、残ったポイントを都内で消費できるのかを調べたところここが残ったという消極的な選択でした。いや厳密にいえば他にも選択肢があったのですが自然とこちらに吸い寄せられていたと言ったほうが正解でしょうか。さすがに大量のポイントがあればよりラグジュアリーと一般的には認識されているホテルに予約を入れてしまったでしょう。でも本当のラグジュアリーとは自分自身が価値のある体験と感じられるかどうかだと思います。

今回のお部屋はコンフォートフロアのデラックスツイン。ボトムのお部屋でポイント予約を入れたので少し広いタイプにはなったのでしょうか。何年前かは忘れましたが前回宿泊したお部屋と同じタイプで内装もこのお部屋に関しては変わっていないようです。お部屋の設備も広さも私にとってはこれぐらいあれば十分です。当時としてはかなり広めに設計されたのでしょう。

かなり昔に改装されたこの客室も今となってはまた古く感じられますが、とても落ち着くインテリアだと今でも思います。

このテーブルはダイニングにもデスクにもなり使いやすいです。このあたり大阪上本町のシェラトン都ホテル大阪にも似ていますね。上本町は私の生まれ故郷ですからあのホテルにも愛着があります。同じく村野藤吾もかかわっているホテルですし。

エスプレッソマシンはいつの頃からか置かれるようになりましたね。今だとそんな面倒なことやりませんが昔は冷水がポットに入って置かれていました。山の上ホテルとかもそうでしたっけ?

冷蔵庫には思いのほか多くのドリンクがはいっていました。こちらはコーラはペプシなのですね。

水回りは昔の改装時にもあまり手を入れられなかったので旧態依然としています。壁とかは張り替えられたりぐらいはしているようですけど。

バスタブは少し浅めですかね。

こうやって色々なアメニティが置かれているホテルも減っていくのでしょうか。入浴剤があるのは有難いです。

ハッピーアワーがあるとのことで地階のM BARに来ました。早い時間なので他にゲストはいませんでした。途中で徐々に増えてきましたけど。

このバーが改装してM BARになった時には随分現代的なインテリアのバーになったなあと思ったのですが今になってみるとむしろオーセンティックな雰囲気にしか見えないですね。

私はホテルのバーが大好きで(もちろん街場のバーも好きですが)、一時期はいろんなホテルのバーに行きました。今はそうでもなくなりましたがある時期までホテルのバーは高額なチャージがとられない所が多かったですしとても安かったのです、かつサービスもホテルなので当然良いですからむしろバー入門者にはおすすめの存在でした。あと採算度外視というか贅沢に空間を使ったところも多かったですね。バーというよりはバーラウンジかもですが新高輪プリンスのバーあさまも大好きな空間です。あれ今の時代の費用対効果で考えると絶対効率悪いと思います。

巨大な柿の種がおつまみです。

こちらのバーはフードメニューも充実していますので軽く済ませるならこちらで完結することも可能です。

デュワーズ12年のハイボールもハッピーアワー価格でお手頃でした。

バーを飲み歩いていた頃を思い出してちょっと懐かしかったですね。20代後半の一時期バーにはまったことがあって、その頃は西麻布あたりのバーを3~4軒ぐらいハシゴするのが常でした。ジントニックひとつとっても奥が深いものだなあと思いましたし何が正解というわけではないのですがシンプルなカクテルでもあんなに様々な味の方向性があることが驚きでした。

バーでは軽く食べる程度だったのであらためてルームサービスで食事を。こちら中国料理四川のメニューを注文できるようになっています。ベタな注文ですが担担麺とチャーハンを。

チャーハンはパラパラほろほろで高級ホテルでも実は冷凍ピラフなんてことも多い中では別格の味わいです。ルームサービスでは(今はメニューが減りましたが)昔のリーガロイヤルホテル(大阪)の種類の多さは凄かったですね。様々なレストランの料理を注文できましたし、充実度は日本一だったと思います。大阪出張でリーガロイヤルの安い部屋に朝食付きプランで泊まってルームサービスで朝食をいただくのがいつも楽しみでした。朝食だけでも種類が多いのですよ。

担担麺は名物メニューのひとつですから説明不要ですね。ウェスティンの龍天門のそれとはまた方向性が違いそれぞれに美味しいです。

二人で取り分けて食べます。

翌朝のゲストルーム。都心であることを忘れるような窓からの風景に癒されます。

高低差の使い方と自然の取り込み方が巧みですね。

昨晩中華を食べてまた中華?と言われそうですが平日ランチメニューがお手頃だったのでつい。妻は仕事の都合で先に出発したのでランチは一人です。14時までレイトチェックアウトをお願いしたので私はのんびり過ごします。

満席で断られることもあるので前日に予約をしておきました。

麻婆豆腐やエビチリなど食べたいものがコンパクトにまとまったメニューです。

最初に出たスープが美味しかったですね、お替りしたいぐらいでした。

甘辛いエビチリはボリュームもしっかり。

コロナ禍で色々と貯まったマリオットヴォンヴォイのポイント、徐々に減ってきていましたが最後はやはりこちらのホテルで使って良かったなと思いました。