札幌に第三モッキリセンターという老舗の大衆酒場があるのは札幌に赴任する前から知っていたのですがあまりに有名だし、今更感もあってわざわざ行かなくてもいいかなあとずっと思っていました(それよりも新規開拓やイマドキのお店の訪問に忙しかったので)。
では何故行くことにしたのかというと近くに用事があったからというのが答えになります。
神楽坂の家の住設がそろそろ更新をむかえる時期に入り、最近はキッチン等のショールームをちょこちょこ見るようになってきたのですよ。この日はオーダーメイドのキッチンとして有名なキッチンハウスさんのショールームを訪れていたのです。
もちろんタダのリーマン夫妻である私たちにはそんな高級オーダーキッチンは縁がない世界なのですが、その普及版でグラフテクトという企画型商品(つまりある程度型が決められている)がありそれを見学に行ってきたのです。以前はグラフテストは本当にわずかのパターンしかなく那須別宅のリフォーム時にも検討したもののサイズ的にうまく入らず断念した過去もあるのですが今年の春から商品がリニューアルしてびっくりするぐらい展開パターンが増えたので一気に現実味が出てきました。
(カタログはこちらでの食事後に札幌別宅に帰ってきてその日のうちに穴が開くほど見ました)

お昼過ぎてから見学し始めたので終わった時には既に14時ごろ。すぐ近くのパスタの名店エルニード・デル・パストは週末なので予約のみの受付、同じくすぐ近くの洋食マーシュ亭は人気がありすぎて大行列、サッポロファクトリーの飲食店には食指は伸びずとランチ難民になってしまいました・・・。
それならばとここも以前から気になっていた中央バス・バスターミナルの地下飲食店街へ。このレトロな感じが気になっていたのですがこちらもほとんどのお店が14時でラストオーダーになっていました。なんとついていないのか・・・



そんな中でバスセンター前といえば第三モッキリセンターのあった場所では?と突然思い出し、飲むには早いけどこの際何でもいいやと向かったのでした。

ほーなるほどなんかいかにも大衆居酒屋の雰囲気。まだ14時だし空いているだろうと暖簾をくぐって扉を開けるとコの字カウンターにびっしりと客が。その横のテーブル席もすべて満席でその奥には座敷席らしきコーナーも(見えないですが)あるようです。超満員です。さすがに店内の様子は写真に撮りませんでした。

ちょっと圧倒されているともうすぐ空く席があるので待っていてくださいとのこと。キッチンハウスのショールームに行った後にこの店の暖簾をくぐったのはおそらくこのお店の歴史の中ではじめてかもしれません。何となく場違いな気がしてあわてて美しい紙袋に入れてくれたキッチンハウスのカタログをカバンの中に押し込みました。
早速メニューを見てみます。お酒自体はものすごく安いというわけではないのですが色々と面白い品ぞろえではあります。意外とソフトドリンクの種類も多いのですね。割り物的な位置づけもあるのかもですが。越乃寒梅があるのが何となく時代を感じます。アサヒビールはこういう所にまで入り込んでいるんだから営業力凄い。

こちらのフードメニューには圧倒されますね。居酒屋の定番メニューの他に北海道ならではの料理も並びます。いわゆるお通しもないですからお酒を飲みすぎなければ一人で行っても十分に千円台で済ませることは可能ですね。そばやハヤシライスまであります。
ちなみに店名のモッキリとはお酒をコップや升等に切り盛って提供することを指しているそうです。

まずは煮込みを。

あとは厚揚げと玉子焼きも注文しました。なにげにヘルシーなラインアップにまとめました。

食べてみたいメニューはたくさんあったのですが、夕食は夕食でちゃんと食べる予定でしたし中途半端な時間の食事はこれぐらいにしておきましょう。

結局のところまた来てしまう気がしました。
<余談>
そうそう第三モッキリセンターについて検索をしていたら、「居酒屋礼賛」というWEBサイトが出てきて思わず懐かしいと叫んでしまいました。私がインターネットを始めた頃(1990年代)によく見ていたサイトなのですよね。ずーっとサイトを運営していたのですね、すごすぎる。
https://hamada.air-nifty.com/raisan/2024/08/post-39591c.html