築地「TSUKI」ホテル プレミアツインルーム宿泊記 檜葉の貸切風呂と海苔弁「山登り」の朝食

コロナ後で初めて都道府県を超えた移動が可能になった週末、都市近郊の観光地は一気に多くの人で賑わいましたが、そんな中で旅行に出る気にはなれず週末は近場で過ごすことにしました。

本当は近くの温泉旅館にでも行きたい気分だったので、それならばちょっとそういう気分になれる宿はないかと探して見つけたのがこちらのホテル「TSUKI」です。このホテルは一定のグレード以上のお部屋には檜風呂が設置されており(温泉ではないですが)温泉宿気分が味わえます。更には大きな浴槽のある貸切風呂や小さな湯上りラウンジもあり、それでいてコロナで外国人客がいないからなのかかなり安いと思える価格帯で出ていました。

TSUKIは「日本通になれるホテル」というコンセプトですが、明らかに外国人観光客をターゲットとしているつくりですから今回のコロナはなおさら痛いでしょう。運営はアゴーラですから福岡の山の上ホテル&スパや伊豆の今井荘もグループですね。

場所は築地駅から徒歩4分、新富町からも徒歩5分ほど。

外観は和紙を意識したようなデザインの壁面ですね。また壁の厚みを演出するためかサッシがディープセットされておりある程度の高級感もあります。

宿泊したのは27平米のプレミアツインベッドルームで、直前割引の適用でルームチャージが税込みで約16632円、朝食のお弁当が一人990円、貸切風呂が1時間で1320円で合計19932円でした。コロナの影響が回復したらこの価格よりは高くなるでしょうね。ちなみに部屋に檜風呂がありさえすれば良いというのであれば24平米のツインベッドルームが同じ日だったら11880円でした。

チェックインはロビーフロアに併設されているカウンターのみのSAKE BARにて。旅館のようにお茶とお茶うけが出されました。こちらのスペースでは簡単なおつまみとお酒が有料で提供されており外来利用もできます。

細長い狭小地に建ってる関係上どの部屋もレイアウトは細長く天井も高くないためある程度の圧迫感はありますが北欧風な明るい色調のデザインがその影響を和らげてくれます。

それではお部屋の紹介を。こちらはツインタイプのお部屋でベッド幅が90㎝と狭いのが難点ですがそれ以外は横になれるソファもあって決して広くはないながらも居住性は悪くはありません。但しデスクがなくコーヒーテーブルの高さも低いので部屋での仕事には向きません。

ベッドサイドにはもうお馴染みとなった無料で使えるスマートフォンのhandyとUSBコネクタやコンセント調光ボードがあります。

ソファはこのクラスのホテルにしては大きいもの。

壁のミニバーコーナー。ネスプレッソが置いてあるのとポットもバルミューダのものと凝っていますね。グラスも比較的うす張りで軽いです。冷蔵庫の中にあるものはすべてフリーでミニサイズのビールがあるのは気が利いていますね。

クロゼットの中は巾着、割とふわっとした使い捨てスリッパ、バスローブもありました。ベッド上には作務衣も置かれています。

トイレが独立型なのはうれしいですね。洗浄機能付きトイレも高機能なものが置かれていました。

洗面カウンターはシンプルなデザインですが機能的です。ここのコップもプラスチックでないのは立派ですね。

木箱を開けるとアメニティーが入っています。

さてそれでは檜風呂です。写真だと何となく狭く見えるかもですがそんなことはなく、縦方向である程度足も伸ばせますし、幅もありますので部屋の浴槽としてはかなり贅沢な大きさです。檜ボールもついていました。

ヘアケア、ボディソープ関連はPOLAのホテル向けのシリーズ。

都心に近いエリアで1万円台でこの浴室があるのはうれしいです。

ちなみに夕食は最初は銀座にでも出て食べるか、それとも適当に軽食で済ませるかと思っていたのですが、隣のビルが築地玉寿司の本店でたまにはこういうのもいいかなと思い入店。昔、若者向けのペア食べ放題で人気でしたよね。今も銀座コア店や台場店では食べ放題があるらしいのですが、ここ本店は地元民に愛されるお店でした。ちなみにホテルに出前をとることもできます。

夕食後は貸切風呂の「YUUYA(湯屋)」を利用。プランには45分と書いてあったのですが空いているのか1時間使えるようになっていました。

青森檜葉を使った浴槽は2~3人が入れる大きさがあり、これを2人で貸し切れるのは良いですね。

洗い場のシャワーは収納できるようになっているタイプ。

こちらは貸切風呂内の洗面カウンターです。ドライヤーはダイソンです。

そしてお風呂を出た後は湯上りラウンジへ。貸切風呂は2室のみなのでこちらのミニラウンジも混むことはあまりありません。

こちらにもネスプレッソと冷たいジュースやお水が置かれていますが、部屋と違いビールはありませんでした。

湯上りオレンジジュースでさっぱり。

翌朝は予約した時間にお弁当を取りにフロントに行きます。築地の「刷毛じょうゆ海苔弁山登り」のお弁当はそういえばGINZA SIXでも販売されていますね。

鶏が入っている「山」と鮭の「海」が選べますが、今回は後者にしました。

脂ののった大きな鮭はもちろんのこと、海苔自体の美味しさも印象的でした。最初海苔弁当で990円はどうかなと正直思ったのですが注文して良かったですね。

宿泊前は

宿泊前はどうかなと思っていたのですが、思いのほか気に入ったのでまた滞在したいなと感じました。コロナがなければこちらのホテルにおそらく目がいかなかったですし、何が幸いするかわからないですね。