湯島天神のすぐ手前を脇にはいったところに小さなレストランがあった。ビストロ タカはまだオープンしてから日が浅いビストロだ。
この日はランチの利用。ランチは、サラダとメイン・飲み物がつく1500円のコースと、前菜・メイン・デザート・飲み物の2500円（メイン2種の場合3500円）のコースがあり、今回は2500円のコースを選択した。
前菜は数種類の中から選択することが出来、パテ・ド・カンパーニュを、メインは魚1種、肉2種類の中から魚（イサキのポワレ）をそれぞれ選択した。妻は前菜はスモークした鱒、メインは同じくイサキを選んだ。
店内はいかにもビストロらしい雰囲気にあふれているが、他の方のレビューを見ると前店舗の居抜きで引き継がれているよう。決して広くはない店内だが、その中に椅子とテーブルを詰め込むのではなく、比較的ゆったりと配置されているのも好ましい。
週末ということもあり周りのテーブルではお酒を楽しんでいる方が多かったが、私達はクルマだったため我慢。
前菜のパテ・ド・カンパーニュは濃いめの味で酒飲み向きだが、一方では味わい自体には下品さはなく、ビストロそのものというよりはもう少し上品な印象をもった。
メインのイサキになっても前菜と印象は変わらず、ビストロらしい直球料理でありながら上品さを併せ持っている。ソースもしっかりしていていよいよワインが欲しくなった。クルマで来たことを後悔した。
デザートはフルーツのサラダだったが、こちらは大人の味付け。妻の頼んだ黒糖プリンも正統派的？な味で素直に美味しかった。
そうそう、パンも手抜きがない。ビストロクラスのレストランだとパンには全く期待できないことも多いが、こちらで出されたものは、もっちり、そしてずっしりとしていて食べごたえのあるタイプで美味しかった（お代わりしてしまった…）。
全体として言えるのは、真っ当な内容のまじめな料理だということ。面白みという意味でインパクトが薄いと受け取る人もいるとは思うが、こういう価格帯のレストランでは、変に独創的であることを追究してもらうよりは、基本がしっかりしている料理のほうが個人的にはポイントが高い。
ホールを担当されている女性の方がマメに気を配っているため、サービスも安定していて不快な思いをすることもない。
今回はランチだったがあらためて夜にも訪れてみたいレストランだった。
