JALファーストクラス搭乗記 ロンドン行きミシュラン3つ星機内食 神楽坂「石かわ」「虎白」(イスラエル・パレスチナ旅行2019 その3)

※搭乗記 前回の設備編はこちら

JALファーストクラス搭乗記 羽田>ロンドン JL41便 搭乗・設備編(イスラエル・パレスチナ旅行2019 その2)


JALファーストクラスの機内食、この時の和食機内食は神楽坂のミシュラン3つ星「石かわ」「虎白」のコラボメニューです。最初「石かわ」に打診したところ弟子である「虎白」の小泉氏と一緒にやりたいと申し出たそうです。
JALファーストクラスの和食というと一時期「龍吟」というイメージでしたが、龍吟は和食だとお店の料理の再現が難しいとかそういう理由で(記憶あいまい)最初は洋食からはいったのでしたよね。その後和食に移り、和食の基本はしっかりと踏まえながらも外国人受けするというか華やかな料理という印象でした。
ただビジネスクラスの「くろぎ」もそうなのですが初期のところが一番面白味があってその後少しずつだけどトーンダウンしていくイメージがあり個人的には龍吟も最後はその傾向はあったと思っています。機内食にできる素材や調理法はどうしても限られてしまうでしょうしある意味宿命のような気もしますが。
一方で今回の「石かわ」「虎白」の機内食の写真を見ると龍吟より、和食らしい和食というか味方によっては面白みがないようにも見え、それが味や印象にどのような影響を与えるのかに興味がありました。
さて、機内食がはじまりました。前回はルイ・ロデレール クリスタルを飲んだところからでした。

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最初にアミューズ的なものが運ばれてきますが、これは和洋共通で出されるものでコースの流れとは無関係な内容にも見え、個人的にはいらないのではと思っています。

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そして次からが本番でまずは先付5種。色味的には地味ですが、個人的には美味しそうに感じました。神楽坂に住んでいるからの身びいきとかではなく。
「かぶら うずら団子 銀あん」(石かわ)
シンプルすぎる料理ですが良い塩梅に仕上がっていて濃いはずの「銀あん」自体も飲んでしまいそうでした。

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「鮟肝 海老 黄身酢 ふり柚子」(石かわ)
こちら機内食というより和食店のカウンターで出てくるような料理ですね。硬くなったり温度が微妙だったりせずちょうど良い仕上がりになっていました。

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「ふく白子 海老芋 醤油餡 ふり柚子」(虎白)
焼き色がついた河豚。もちろん再調理なんでしょうけど技術の進歩というか地上で食べるのと遜色ない味わいです。

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「甘鯛 白葱 トリュフソース」(虎白)
上品な白身にほんのりとしたトリュフの風味。食べていくとしみじみと味わい深いです。

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「百合根のすり流し キャビア」(虎白)
キャビアを使った料理は、そのまま食べたほうが美味しいのでは?と思うものが結構多いのですが、こちらは意外なことによく合いました。

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私はこの先付の時点で結構今回の機内食は気に入りましたね。

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シャンパーニュは先付5種の途中でボランジェのロゼ リミテッドエディション2006に変えます。辛口でヴィンテージものでありながら果実感があふれていて、一般的なロゼワインとは別物です。

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続いてお椀は「石かわ」の蟹真丈です。

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最初そのままで汁だけをいただき、その後少しずつ具をくずしていきました。椀物も再構築系とかではなく王道すぎるくらいの直球勝負です。

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ワインはカリフォルニアの白でデュモル シャルドネ ロシアン リヴァ―ヴァレー2014。フルボディのワインとのことですがパワーだけで押してくるありがちなタイプではなく、むしろバランスの良さを感じるワインです。生産量が多いワインではなく市価も8000円程度と結構良いお値段です。

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次はお造り

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お造りは「石かわ」が鰤大根です。こちらお店でも出るメニューだったと思いますが、少しアレンジをしていて機内でも乾きづらいように仕上げている感じですね。最初わからないのですがかき分けていくと身が出てきます。

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「虎白」のお造りは鰆の炙りと雲丹です。ジュレがかかっていますが、虎白はお店でもジュレはよく使っています。あと乾きを考えても機内食とジュレは相性が良い気がします。

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和食なのでメインも先ほどのロゼシャンパーニュあたりが良さそうなのですが赤も飲んでおきたかったので敢えて。フランス ボルドーの「ロック ド カンブ コート・ド・ブール 2012」を。こちらも市価7000~8000円程度の高価なワインです。

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煮物と飯物。煮物は「石かわ」の「ノドグロの煮つけ 筍 法蓮草 椎茸 長葱」。ご飯は「虎白」の帆立と青菜、一味のご飯です。

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ここまで食べたところで少し洗い流すためにお茶を。クイーン オブ ブルーはボトルで市価4000円程度の高価なお茶です。

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この後チーズ、デザートと続くのですが長くなりすぎたので次回に。