エルサレム 聖地「神殿の丘」岩のドームとアル・アクサ―寺院を見学(イスラエル・パレスチナ旅行2019 その11)

エルサレム旧市街にある「神殿の丘」はユダヤ教、イスラム教、キリスト教それぞれにとっての聖地です。このことについてしっかりと説明すると本が一冊できてしまいますし、私レベルの人が語る話でもないと思いますので説明はしませんが、この狭いエリアに有史以来の歴史の多くが凝縮されていると言っても過言ではありません。
嘆きの壁については後日お伝えしますので、今回はアル・アクサ―寺院と岩のドームについてご紹介していきます。
イスラム教信者以外の異教徒が神殿の丘に入場するためには、嘆きの壁の南側にある保安用のゲートからモロッコ門のほうへと入る必要があります。入場時間は制限されており私たちが訪れた冬期だと金土祝日を除くAM7:30~11:00、12:30~13:30の時間帯のみに限られます。時間はよく変更になるので必ず事前のチェックが必要です。
ホテルにチェックインした時には既に入場時間がせまっていたので、急いで旧市街のほうへ。ホテル付近から旧市街の入り口まではショッピングストリートがあります。
旧市街を通り抜けると神殿の丘を見渡せる場所に。

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ゲートがありますが手前は嘆きの壁からの出口で、奥のほうの数ゲートのみが神殿の丘の入り口になります。
ゲートに着くと既に大行列が。時間までに入れないかと不安になりましたが意外と進みがよく無事入ることができました。

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ゲートをくぐると空港のような手荷物検査があり、その後は陸橋を通ってモロッコ門へ。もともとは石造りのアプローチがあるのですが、多くの人が通ると危険なので今は異教徒はこちらからになりました。

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神殿の丘の中へ。東エルサレムも現在はイスラエルの支配下にありますが、神殿の丘はアラブ人が管理しています。

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こちらはアル・アクサ―寺院です。コーランに記された「アル=マスジド・アル=アクサー」とは「遥かなる礼拝堂」の意味で預言者ムハンマドがブラーク(天馬)に跨がり昇天したのを記念して、ワリード1世が710年前後(諸説あり)に建てたものです。ただし火災や地震などにより何度も崩壊しており当時の建造物はほとんど残っておらず、現在の姿に近いのは1066年以降だそうです。

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20世紀に入ってからはヨルダン国王の暗殺事件もここで起こりました。
こちらの水場はムスリムが身を清める沐浴場です。

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そして正面に見えるのが岩のドームです。

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では階段を上って近づいてみましょう。

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美しいですね。壁面のタイルは後からオスマン朝時代にイスタンブールから持ち込んで貼られたものです。

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こちらはオリーブ山の方向です。

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岩のドームの内部には天馬に乗って昇天したと言われている聖岩があり、岩にはムハンマドの足跡と言われているものも残っているそうです。但し異教徒は内部を見ることはできません。
こちらのドームはアラブ軍がエルサレムを征服した後に692年に建立されています。
神殿の丘の土台部分はヘデロ王によって紀元前20年に作られたものであり、イエスも頻繁に訪れていた場所のようです。こちらの丘には幾重もの建造物、そして歴史が重なり合っているのですね。