※画像が表示されない場合、ctrl+F5キーで更新してください
成田のJALファーストクラスラウンジのうち、本館4階部分が今春リニューアルオープンしました。3階のファーストクラスラウンジについては引き続き工事中となっています。
ラウンジ全体は「モダンジャパニーズ」をコンセプトとして和の空間を意識した明るい雰囲気でまとめられています。
それでは新ファーストクラスラウンジをご紹介していきましょう。
鮨 鶴亭
新ラウンジにも鮨コーナーは引き継がれています。白木のカウンターが醸し出す雰囲気は鮨店のカウンターそのものですね。ただしこのカウンターで食すわけではなく、従来通りこちらで提供して自席で楽しむスタイルです。
鮨は週替わりとなっており、以前のように同じネタばかりを注文することや提供以上のカン数を注文することはできなくなりました(苦手なネタを抜くことはできます)。目の前で握った出来立てのお鮨をいただけるのは有難いですね。
私が訪れた時はマグロ天身とキスの昆布締め、卵のセットでした。
外国人向けにサーモンやロール巻きをもっと充実させても良いかもしれませんね。中トロマグロを出す必要は私はないと思っています。
JAL’s Table(AFURIラーメンやフレンチトースト、和御膳等)
開放的なダイニングエリアは、カウンターで注文して盛り付けられたものを提供されるカフェテリアスタイル(JALではそうは言っていませんが)に変更になっています。
時間帯で提供されるものが変わります。
終日(7:30~21:30)提供のメニュー
・AFURI(阿夫利)柚子塩ラーメン
・JAL特製 豚骨ラーメン
・サラダプレート(17品目のサラダ)
・サンドイッチプレート(サラダラップ ケール&シーザーチキン)
・デザートプレート(ティラミス)
朝食時間帯のみ(7:30~11:00)提供のメニュー
・和御膳(アブラカレイの味噌焼き、明太・青海苔入り玉子焼き、焼海苔、ごま昆布、かつお梅干し、刻み野沢菜、ご飯、みそ汁)
・アメリカンモーニングプレート
・フレンチトーストプレート
お昼から夜(11:30~21:30)
・海老のトマトクリームパスタ
午後以降(15:30~21:30)
・ミートプレート(チキングリル トマトアンチョビソース)
・チリコンカルネ
ちょっと心配になったのは注文が集中すると行列になってしまうことです。ファーストクラスラウンジの中に行列ができてしまうのは好ましくありませんね。ラーメンコーナーのみは呼び出しベルになっていたのですが、今後メニューによりどう使い分けていくか検討されることになるのでしょう。
今回はメニューの中からAFURIラーメンとフレンチトースト、妻はサラダプレートを注文しました。AFURIラーメンは柚子塩味ということもあり好みは分かれるところですが、私はラーメンなる食べ物に思い入れがなく、脂っこいのも嫌いなので美味しく頂けました。
フレンチトーストは仕上げがあっさりしていて、悪くない出来だったと思います。サラダは見た目の通りです。
各種アルコール類やカレー、フルーツ、スープ類はこれまで通りセルフ方式でとるようになっていました。
JOHN LOBBの靴磨きサービス
ラウンジ内には英国の高級靴メーカーJOHN LOBB(ジョン ロブ)社とのコラボレーションによるシューシャインサービス も引き続き提供されています。こちらのサービスが開始されたときからいらっしゃるベテランの方とはすっかり顔なじみになりました(この日は別の方でしたが)。
ラウンジエリア
ラウンジの一番奥のエリアはソファが並び落ち着いた雰囲気の中でくつろぐことができます。このエリアだけが改装前とほぼ変わっていませんね。ビールや各種アルコール、ドリンクがいただけるセルフカウンターもあります。
営業時間と入室資格及びラウンジマップ
営業時間は以下の通りです。
・本館4階ファーストクラスラウンジ 7:30~22:30の営業
※別館サテライトは7:30~11:00 15:00~19:30
※シューシャインサービスは7:30~12:15 15:00~20:00
入室資格
・JALファーストクラス搭乗者と同行者1名
・JMBダイヤモンド会員、JGCプレミア会員の本人と同行者1名
・ワンワールドエメラルド会員
ラウンジマップ(JALのウェブサイトより引用)
まとめ&3階ファーストラウンジ改装
JALの新ファーストクラスラウンジは、JALの主要顧客である層に向けたサービスとファーストクラスラウンジとしての格式にどう折り合いをつけるかというテーマにJALなりの現時点での回答を見たような感じがしました。
個人的には今回のラウンジは悪くないなという印象です。座席数が多く収容力があるので、入れない人であふれるというようなこともなさそうです。
ちなみに現在、世界の一流航空会社のファーストクラスラウンジはフルサービスのレストランを設けることが当たり前になってきています。JALにしても当然そこは理解をしていたでしょうし、JALの現在の経営状態を考えればそれを作ることは難しくありません。しかしながらJALのお得意様である「一流」企業の出張族が居酒屋のごとく酒盛りに使ったり、また以前の鮨カウンターのように中トロばかり25貫も一度に注文するゲストで溢れることが想像され、その姿を考えたくなかったのかもしれません。伊丹線で「おい、荷物上げろ!」と女性のCAに命令するような人たちですから(すべて目撃談です)。
JALが今後フルサービスレストラン等のさらに高級志向のサービスを早期に導入するか否かは私たち「受け手のレベル」次第だと思っています。また、現在のJALの顧客は高年齢化が進んでいますので、今後それにもとない外国人率が増えてくるとサービスの提供のあり方はおそらく変わってくるのでしょうね。ただ一方では世界の航空会社からファーストクラスが減り続けているように逆の流れのほうが大きくなるかもしれません。
さて、話がそれてしまいましたが、現在工事中の3階のファーストクラスラウンジですが、どのようになるのでしょうか。4階がダイニング主体ですから、3階はラウンジ的なソファ的中心で、かつ過去JALはサクララウンジアネックスや、羽田のファーストクラスラウンジのRED SUITEでバーコーナー的なゾーンをつくっていますので、今回もバーラウンジ的なものはできるかもしれません。ただ現時点では詳しいアナウンスが何もないのであくまでもすべて想像の世界ですが。
いずれにしろ3階のほうも楽しみです。