【那須湯本】雲海閣 鹿の湯が源泉のボロボロで有名な宿で日帰り入浴

那須の雲海閣と言えば普通の宿では満足できないような温泉マニアにひそかな人気があるらしいですが、わざわざボロボロの宿に行くのは日帰りとはいえ避けていました。ところがこの日はお目当ての温泉で連続して臨時休業で振られ、とうとうここに行く日が来たか?と目指してみることにしました。

着いてみると確かに古いものの不潔感はあまりなく、単にボロいという感じだったので少しだけ安心。受付で呼ぶも誰も出てこず、何度か呼ぶとオジサンが出てきて「ここ、初めて?」と怪しい呼び込み風に聞いてきました。聞くところによると何度か来ている人は勝手にフロントに400円を置いて入っていくのだそう。確かに料金置きがあるのは目に留まったものの、いきなり置いて入ってしまうのはやはり気が引けました。ちなみに湯元である鹿の湯が現在は500円であるにもかかわらずこちらがそれよりも安い400円というのは本当は微妙だと思うのですが、設備が古びていることを理由に値上げしないままになっているだそうです(真偽はわかりませんが常連から聞いた話)。

ちなみに宿の予約をすると「すごく古いですけどよろしいですか?」と確認されるそうです。

温泉浴室には長い階段と廊下を通っていかないとたどり着きません。途中の経路はちょっとしたアドベンチャー気分ですが、気持ち悪いとかそういうのはありません。途中も壁が剥がれ落ちたりはしているものの床のスノコは案外清潔だったりします。

温泉と同じフロアにある部屋は使われていないようで障子も破れたままになっていましたが、ここも泊まろうと思えば泊まれなくもないです。まあ私もバックパッカー時代はインドで1泊100円位の宿に泊まったりもしているのでその手のボロさには免疫があるのもありますが。宿泊する部屋に関してはさすがに障子がやぶれたりはしていないでしょうし。

脱衣室。

温泉は文句は一切ないですね。2つの浴槽があり、片方ずつ1日おきに湯を入れ替えていきます。硫黄臭はかなりあるのですが匂いほどクセのあるお湯ではなく湯上りも意外とさわやかです。さすがの名湯ですね(というか湯本周辺は鹿の湯源泉が多いですが・・・)。

もちろんシャワー等はないので、基本は浸かるだけになります。入ってみると全然大丈夫な感じではありましたが、わざわざ多くの日帰り温泉の選択肢があるなかでたまにならOKですが毎日ここに入るかというと?かもしれません。一番安いですし、温泉もフレッシュという利点はありますが。