2020年10月2日にIHGグループのライフスタイルホテルであるキンプトン新宿東京がオープンしましたので早速宿泊してきました。ホテルのコンセプトはニューヨークのアートシーンをイメージしているとのことで、プレスリリースによるとホテルのデザインはコカ・コーラ社やディズニー社の建築を手掛け、日本では「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」のインテリアも手掛けているロックウェルグループが担当したそうです。
キンプトン新宿東京のWEBサイトには「最先端のアートやファッションの発信地NYロウアーマンハッタンが常に進化を続ける東京のクリエイティブシーンへと変える。「今」を見極める最高のキュレーターがいるギャラリーのように、アートインスタレーション、ポップアップストア、ローカルに愛されるレストランなど、いつも何かが新しく、誰かに教えたくなるようなコトが見つかるホテル。それがKimpton Shinjuku。」とありますが正直よくわかりません(笑)。というか新宿区民としては新宿とロウアーマンハッタンが全く重ならないので今年2月にNYに行っているとは言え自分の中でうまくイメージができませんでした。
キンプトン新宿東京は、ベストブライダル等のウェディングで有名なツカダ・グローバルホールディングが建物所有及び経営をおこない、IHGの日本国内の運営会社であるIHG・ANA・ホテルズグループジャパンが運営をおこないます。ホテルの建物は新築で地上17階、客室151室とブティックホテルとしては大きめの規模ですね。
また、現在はIHGグループが所有しているキンプトン ホテルズ & レストランツ(KIMPTON HOTELS & RESTAURANTS)は英語版のwikiによると1981年にBill Kimpton氏が設立、いわゆるブティックホテルのパイオニアと言われ、2011年には米国最大のブティックホテルチェーンとなり、現在68のホテルと13,357のベッドルームを運営しているとのこと。フォーチュン誌は2020年に従業員を対象とした満足度調査に基づいて、キンプトンホテル&レストランを2020年の 「働きたい企業トップ100」 のうち10社に選出しています。
日本初進出のホテルブランドであり新規ホテルのためいつもより詳しめにご紹介をしました。
ちなみに私がキンプトン系列に宿泊したのは2020年2月に宿泊したニューヨークの「KIMPTON MUSE HOTEL」が初めてでした。
このニューヨーク旅行でのANAが今の状況下での最後のフライト搭乗となったのですが行きの便でTHE Roomに乗れたのは良かったですね。
ホテルの宿泊記に戻ります。
チェックインは自宅からUber Blackにて。甲州街道からは直接ホテルの車寄せに入れないので、回り込むルートをメッセージを通じてあらかじめ運転手に伝えていたため極めてスムーズにアクセスできました。
ロビーには世界の言葉で「おかえりなさい」と書かれた壁面アートが。
ちょうど結婚式が終わったところらしく車寄せに入るのに少し待たされましたが、その後はスムーズにチェックインの手続きができました。手続きはソファに座っておこなわれ、(写真を撮り忘れましたが)おしぼりとフレーバーのスプレーをかけたお茶が提供されます。エントランス周りは100室以上のホテルと思えないほど(敢えて)コンパクトに作ってあり、混雑時はどのようにさばくのだろうかと心配になりました。実際に途中で結婚式で酔っぱらったゲストがエレベーターから降りてきて私たちのソファに座ろうとして困りました(笑)。イメージだけで言うと地方からと思われる一団でした。
ロビーエリア奥にはセレクトショップもあります。
チェックイン手続きが終わるとスタッフにお部屋まで案内していただきました。スタッフは金髪、赤髪ありでかなり自由な感じですが男性は背が高くすらっとしたスタッフが、女性は愛嬌があるタイプが多く美男美女揃いの印象です。靴もスニーカー(スタンスミス?)です。いずれもカジュアルでフレンドリーですが、それでいて失礼に思うような人がいないのは素晴らしいです。
エレベーターはキーをかざして目的階を押すタイプです。エレベーター内の模様はホテルが甲州街道沿いということで山梨の山並みを表現しているらしいのですが、私には何となく冬の兼六園の雪吊りに見えてしまいました。まあこういうものは見る人それぞれの感性でいいのでしょう。
ホテルの部屋タイプは一番スタンダードなプレミア(28平米)、プレミアコーナールーム(30平米・何故かシャワーブースのみでバスタブなし)、エグゼクティブ(36平米)、ジュニアスイート(40平米)、プレミアスイート(52~54平米・ホテルの各種紹介で一番出ている部屋)、ザ・シンジュク・スイート(70平米)となります。
今回は12階のエグゼクティブキングの部屋で公称36平米前後ですが、もう少し狭く見えます。ちなみにこちらのホテル同じタイプでもレイアウトが異なることがあるようです。ヨーロッパあたりの小さなホテルですと当たり前ではありますが。
まずはお部屋全体の雰囲気をつかんでいただくために何枚か写真を。
ベッドにはマスクやハンドジェルが置かれていました。
インテリアはバンコクにありそうな高級コンドミニアムという雰囲気で、高級素材で溢れているわけではないのですが以前に想像していたよりも上質感のある空間という印象です。もう少し天井高は欲しいですが。
ベッドの足元側にソファが置かれており座りながらでも寝そべりながらでもテレビは視聴者しやすいですね。ソファ自体に上質感はあまりありません。テレビはSONYの4Kテレビです。
テーブルにはウェルカムアメニティーが置かれていました。環境に配慮してでしょうか瓶入りのFUJIミネラルウォーター、カップケーキや豆源のお菓子、(少しだけですが)シャインマスカットと思った以上に充実しています。会員グレードや部屋タイプで内容が変わるのかどうかは未確認のため不明です。
室内に置かれているタブレット端末からは各種マガジンの閲覧やレストランやルームサービスのメニュー閲覧、各種リクエストなどが行えるようになっています。
ベッドは私にはちょうど良い固さでぐっすりと眠れました。シーツはこういうタイプのホテルにしてはと言っては失礼ですが想像していたよりは上質に感じました。
ベッドサイドには時計とデンマークデザインのvifaのワイアレススピーカーが置かれています。壁面のスイッチは電動カーテンも含めコンパクトにまとまっています。USBコネクターやコンセントの差込ももちろんあります。ベッドランプの面白い形は簪(かんざし)をモチーフにしていると。
ミニバーや収納、クロゼットは壁面にすっきりとまとめられています。クロゼットに入っているヨガマットは(写っていませんが・・・)カナダのバンクーバー生まれのヨガウェアブランド企業であるlululemon(ルルレモン)製、大胆なデザインの浴衣や扇子はデザインブランドHIROCOLEDGEの創設者であり現代テキスタイルアーティストの高橋理子氏によるものです。
冷蔵庫は吊戸棚の中という珍しい場所に。
ローボード上にはネスプレッソ、引き出しの中にはティーパックや各種グラス類、お菓子、金庫など。
バスルームは洗い場付きのタイプでバスタブは洋式のホテルにしては珍しく深さも長さもあるので全身をお湯に沈めて入りたい人にはベストな大きさです。複数の素材を組み合わせたバスルーム内はなかなかに良いですね。
バスローブやタオル等はフランスの「ガルニエ・ティエボー」のもの(リネンも)。新品ということもありフワフワでしたがほぼ使われていないため糸くずが少し気になりました。これはもう少し使い込めば問題はなくなるのでしょう。ガルニエ・ティエボーは、1833年にフランスの東ボージュ地方で創業した歴史のある企業でテーブルクロス等のテーブルリネンのほうがより有名です。バスローブはライトグレーなのがおしゃれです。
洗面スペースが独立しているのは良いのですが、狭いため2人で宿泊している時に導線が交錯すると使いづらかったですね。
ここまで色々こだわっている割にはヘアドライヤーは・・・・。
バスアメニティーはアトリエブルーム。NY発ユニセックススキンケアブランドMALIN+GOETZ(マリン·アンド·ゴッツ)が開発したシリーズです。ひかえめな香りが個人的には心地よいです。但し環境に配慮というのは理解できるのですがやはりこのクラスとしては容器は使い切りのミニボトルにしてほしいですね。コロナ禍の中では衛生面でも非常に気になります。
トイレは入り口脇に独立してあります。手洗いがありハンドソープとハンドタイルがあるのは便利です。
次回はソーシャルアワーのことをお伝えします。