ウォルドーフアストリア エルサレム 宿泊記、続いては朝食の様子をお届けします。この日は金曜日で日没からはシャバット(ユダヤ教の安息日)に入りますが、朝食時間帯はまだ通常通りの料理が提供されます。
まず驚かされるのはその料理の豊富さです。ビュッフェ台には特色のある料理が並びます。厳密にいうとイスラエル料理はひとくくりにできるものではなく、ユダヤ教のコーシャ(食べても良いとされる清浄な食品)、地中海料理や中東地域の料理、そして移民が持ち帰った世界各国の料理が合わさったものと言えます。いがみ合うことも多い中東各国ですが、料理を見るとやはりつながりは深いのだなと思わせられます。
では早速ビュッフェ台に行ってみましょう。
茄子やズッキーニのグリルはイスラエルではよく登場しますね。サラダもイキイキとして新鮮そうです。茄子はペーストした料理も良く出てきます。エルサレムには前回の旅行の際、1週間ほど滞在しましたので料理を見ると懐かしさも感じます。
ビュッフェ台の手前にあるトマトソース風なものはマトブカで、トマトソースにパプリカで風味付けしたもので、パンと一緒に食べたりします。
酢漬けの魚やフムス、各種のペーストなど。一般的な国際チェーンホテルで出てくる朝食内容とはかなり差があります。やはり基本的にはイスラエル人や中東地域の人に向けたラインナップなのでしょう。
真ん中にはザクロがありますね。イランをはじめとして中東ではよく食べられます。
写真だとわかりづらいですが、チョップドサラダやタブーリ、そして胡麻のペーストも。タブーリはシリア滞在中(昔は平和だったのです・・・)によく出てきた記憶があります。朝食内容にはシリアやレバノン、トルコ、イラン、イラク、中東の様々な地域の料理がミックスされていますね。
パンはお馴染みのベーグルもありますね。NYで人気というバブカはこちらでは見当たらなかったですね。チーズはこのホテルに限らず種類が豊富です。ちなみに貝やエビ類はコーシャの関係から置かれていません。
それでは食べてみましょう。実はこの日は旧市街のガイドツアーの出発時間が早かったためあまりゆっくりと食事をする時間がなかったのが残念でした。もっと様々な料理を楽しみたかったのですが。
何だかヘルシーな内容になってしまいました。小皿にのっているのはマグロではなくビーツです。
さて、出かける用意をしないといけません。