阿蘇の草千里に立ち寄った後はやまなみハイウェイを通って黒川温泉へ。今回の宿は「山みず木」です。
ちょうど紅葉が始まりかけている時期でした。
華美なしつらえはありませんが、到着した時から心のふるさとに帰ってきたようなそんなほっとした気持ちにさせてくれる宿です。
館内も奇をてらった仕掛けはないのですがどことなくセンスを感じさせます。
今回は熊本県南小国町のふるさと納税の返礼品である無料券での宿泊です。本当は昨年末までの有効期限だったのですが、コロナ禍により自治体と宿のご厚意で期限が1年延長されたため無事活用することができました。既に旅行客が回復しているタイミングだったので予約がとれるか微妙だったのですが週末にかかるタイミングで1日だけ空きがある日がありすぐさま確定しました。
チェックイン手続きを終えてお部屋に。お部屋によっては温泉浴室があるタイプもありますが、今回は無料券ですから予約するお部屋のタイプとしてはアウトバスの一番スタンダードなグレードとなります。
お部屋に入るとアウトバスには違いないのですが、おそらく少し広めのお部屋にしていただたようです。この日も全館完全満室でしたから感謝しかありません。
到着した瞬間から仕事の疲れが抜けていくような空気感に、こちらの宿がリピーターが多い理由がわかるような気がしました。仕事も忙しくストレスもかかっている時期で、この日の私には高級ホテルのスイートルームよりもはるかにこの空間のほうが価値がありました。
和室の床の間は前板の奥に床板があり脇のスペースは地袋と書院障子、おとなりの広縁スペースには横額障子とシンプルながらも凝った造作ですね。
こういう昔ながらの日本家屋に住んだことはないのですが何故か懐かしい気分になるのは日本人のDNAに組み込まれているからなのでしょうか。
広縁奥の小スペースには三面鏡のドレッサーもあります。
和室に入る手前のスペースにはこのようなテーブルが置いてある小部屋があります。今回は夕朝食ともに食事処だったのですが、部屋食だった時代があってここのスペースを使っていたのかもですね。お部屋が二間続きとか和洋で寝室と居間に分かれている場合は良いのですが、私は夕食をとった部屋にそのまま布団を敷いて寝るスタイルがあまり好きではないのでこういうスペースがあれば部屋食でもいいなあと思います。
こちらにはコーヒーマシンもあります。冷蔵庫の中には冷たい山の水が。
小窓からは紅葉が見えました。
クロゼットはウォークインタイプとなっており、お部屋に荷物を置かなくて良いのも有り難いです。お風呂に行くときに便利なエコバックは持ち帰り可能で、今は那須で活躍しています。
アウトバスですが洗面とトイレはもちろん室内にあります。
トイレももちろん洗浄機能付きでこういうところはきちんと現代の設備になっています。
地袋の上にはレターセットや本が置かれていました。
古い宿ではあるのですが天井カセット型のエアコンや、オンデマンド型で映画等が見られるテレビ、空気清浄機など今どきの設備は備わっています。
次回以降、温泉や食事の様子をご紹介していきます。