ザ・ひらまつ京都 宿泊記1 チェックイン(THE HIRAMATSU京都)

少し前に訪れた京都の最大の目的が「ひらまつ京都」に宿泊することでした。というのも本来は開業してまもないタイミングで予約を入れていたのですが、直前に緊急事態宣言が発出されたため泣く泣くキャンセルしていました。今度こそはと緊急事態宣言が明けるタイミングを見計らって予約を入れていたのです。

リッツ・カールトン京都をチェックアウトする時にタクシーをお願いしたフロントとエントランスまで荷物を持っていただいた方にそれぞれ「どこへ向かわれますか?」と聞かれたため京都にもう1泊する予定なので「ひらまつ京都」へとお伝えしたところ特に反応がなかったのでまだ知名度としては低いのかもしれませんね。

実際にホテルで呼んでもらったタクシーに乗車した時に行先をあらためてお伝えすると(何度このセリフを言えばいいのかと思ったので本当はホテルスタッフから伝えておいて欲しかったですが・・)、やはりわからなかったようで、烏丸御池交差点の御池通りから室町通りに入ってくださいとお伝えして道案内をしました。

タクシーのドライバーは興味津々のようで、到着した時に「あの高台寺のそばにあるひらまつさんですよねえ」としげしげと建物を見ていました。

そうこうしているうちにひらまつの方に案内されチェックイン手続きを。エントランスからは前庭を見ることができます。よく手入れされた松の木、運び入れるのが大変だっただろうと想像される石など、小さいながらの完成された空間がそこには広がっていました。ちなみにこちらのエントランス部分の建物は元呉服屋を改装したものです。外観は格子が特徴的ですが、この格子によってどんな商いをしているかがわかる、つまり呉服屋ということもわかるそうです。今回後ろにあらたに建築されたビルの外観ともよく馴染んでいますね。

チェックインはエントランスの部分にも座れるスペースがありますが、通常はイタリアンレストランの前のスペースか、「蔵」づくりのバースペースのいずれかでおこなわれるようです。チェックイン場所に向かう短い距離の間にも次々とホテルのスタッフからの挨拶を受けホテルと言うよりはグランドメゾンのレストランの中に入ったような気分になりました。

このエリアに隣接しているイタリアンレストラン「la Luce」。今回は夕朝食とも和食を選択したためこちらは利用しませんでした。

着席するとまずわらび餅とお茶がふるまわれます。お茶はロイヤルブルーティーの「HANA」。ジャスミン茶でこちらはHIRAMATSUの名前入りボトルでした。お茶に興味を持っていると「宇治」というのも出してもらったのですがこちらはかなりインパクトがある味で京都・宇治の碾茶(てんちゃ)を使っているものだそうです。ロイヤルブルーティーはJALのファーストクラスでも使用されているためJALファンの方にはお馴染みですよね。わらび餅ももちろん手抜きのないさすがのクオリティーでした。

手続きは白人の女性の方が担当でした。おそらく予約確認のお電話と同じ方だったと思います。そのまま館内を軽く説明してもらいつつお部屋まで案内していただくことに。

こちらの吹き抜け部分には祇園祭の山鉾の前掛けに使われるタペストリーが展示されていました。右側が以前から使われているもの、左側が新調されたものとのこと。とても丁寧に説明してくださいました。

こちらの廊下部分は町家建築の特徴である走り庭で、もともとは玄関から裏庭に抜ける通り道であり台所としても使われたため釜戸も置かれていたそうです。

蔵を利用したバースペースも見学。こちらは明治32年以前に作られたもので一部の金物や造作は当時のものをそのまま使っています。蔵の瓦は「京大仏瓦」という現在は製造していないものが使われています。

蔵の中の調度品は清朝時代の家具とデンマークデザインの巨匠「コーア・クイント」の家具が使われています。

ウェイティングバー的な空間として利用するイメージでしょうかね。今回はアルコール付きの食事プランだったので残念ながら利用する機会がありませんでした。

それではお部屋へ。こちらのホテルは全部で29室といわゆるスモールラグジュアリーホテルですが、ひらまつのホテルの中では今までで最大規模で、かつ初の都市型ホテルとなります。そういえば近日中に軽井沢の御代田にもできるはずですが予定通りオープンできるのでしょうか。。

エレベーターホール。

廊下も十分すぎるほどゆったりと作られています。

お部屋の詳細は次回に。