【大通】フレンチ Sua. スーア のアラカルトタイムに軽く食事を(札幌グルメ83)

昔はコース料理を毎日のように食べていても何ともないぐらいだったのですが、最近はどうもそれが負担になってきました。というわけでアラカルトで自由に頼めるところもローテーションの中にあると良いのですが、時代はむしろ和食も鮨も洋食もどんどん「お決まり」のコースに集約されていく傾向にあります。確かにそのほうが食材も無駄なく使えるので「コスパ」も良いですしミシュランに取り上げられるような「印象的な」料理を提供するにも都合が良いです。

昔、ビストロ的な料理店がブームになった時期があって、その時もプリフィックスと言うある意味お決まりのコースが主流だったのですが今の違うのは前菜とメインそれぞれにかなりの選択肢があったことです。

こちらも普段の時間帯はコースのみの提供なのですが、21時以降はアラカルトや軽めの料理のみでも利用できるようになっています。もちろんですがあらかじめ謳われていなくてもある程度アルコール(飲めない人はノンアルコールドリンク)を注文することは最低限のマナーとして当たり前のことではありますが。

ちょっと話がそれますが、でもこれも当たり前の理論として今は通じないかもしれません。良心的なお店ってフレンチならば例えばワインでそれなりの金額を使うだろうから料理の金額を抑えめにしていたりとか、トータルで単価がとれれば良いからワインも料理も抑えめにしていたり昔はしていたものです。ところが「書いていないんだからドリンクは無しで」「水も無料で提供して当たり前」みたいな表面的なコスパ至上主義がまかり通るようになり、そういうお店の存在も風前の灯となりました。

なんか豊かな人は増えたのですがお金のある人でも心が貧しい人が増えたなあと思うこの頃です。航空会社の最上級ラウンジでおにぎりや缶のビール等を自分の鞄に詰め込んでいるのも同じ類の輩ですね。

すみません、余計なことを書き出したら筆が止まらなくなってしまいました。お店とは関係ないことなので本題に戻したいと思います。

でもこういうことを思わず書きたくなったのも良心的で何かと利用価値の高いお店なので荒らされないと良いなあと思ったのもあったりするからです。

この日は最初から赤ワインで。こちらはボルドーのものだったかと。

21時を少し過ぎたところだったのですが、おそらくはオープン時から満員に近かったのでしょう。ギリギリ空いたところに入れた感じでした。

軽いお通しがわりのピクルス。

まずはパテカンから。ビストロっぽく楽しめるのも良いですね。

1軒目の夕食でそれほどは食べていなかったのでここでオムレツを。大量のチーズと共に。

順番としては何となく逆かもですが細かいことは気にせず2杯目は余市の赤ワインを。飲みたいときに飲みたくなったものを飲めばいいかと。ピノノワールとツヴァイゲルトのぶどうを使ったものです。

メインは蝦夷鹿だったかな。

会社の同僚と2人で取り分けたので一人分だとこんな感じ。

アラカルトの時間帯でも意外といろんな料理があるのでちょこちょこ通いつつ色々と食べられたらなあと思っています。

札幌に観光や仕事に来た人をアテンドするとみんな海鮮が食べたいというのですが(グルメとか金持ちな人で有名な鮨店に行きたいという人は除く)、個人的には札幌はフレンチとかイタリアンこそオススメなような気がしています。まああまり連れていきませんが。